「Google Glass」は平均的なコンシューマーの目に将来性のあるもの、あるいは魅力あるものに映るだろうか?答えはおそらくイエスだ。しかし、Googleは相応の努力を重ねる必要があるだろう。
Google Glassは現在、世の中の話題をさらっているガジェットであることにおそらく間違いはないものの、この格好の良い眼鏡に秘められた能力を疑問視する批評家(この言葉が気に入らなければ否定論者/毛嫌いする人/現実主義者のうち、好きなものに読み替えてほしい)も数多くいる。
Google Glassが自らの市場を築き上げるには、人々の毎日の生活における隙間を埋めるとともに、独自の道を見つけ出し、彼らの生活に入り込んでいく必要がある。
(ある種の「見た目」に関する問題を克服する必要があるのは言うまでもない。この件に関しては、Tumblrの「White Men Wearing Google Glass」(Google Glassを装着した人たち)を参照してほしい。なお、こういった話題で盛り上がるのは、Googleが注意深くこの製品を展開していかない限り、第2のポケットプロテクタになるという暗示なのかもしれない)
米ZDNetの尊敬すべき編集長であるLarry Dignanは、こういった状況を察し(いや、Google Glassを弁護するためかもしれない)、筆者に対してGoogle Glassの使用に関する「一般人向けのガイド」となる概略記事を執筆するよう求めてきた(もっとも、そういった記事が執筆できるのであればだが)。また、その話を聞いた米CNETのStephen Shanklandは筆者に対し、そういった記事の執筆は、車に興味のない人間に向けてランボルギーニの記事を書こうとするようなものだと形容してくれた。
とは言うものの筆者は、Google Glass向けのアプリが出そろえば、そういったガイドの執筆も可能だと考えている。ただ問題は(少なくとも今のところ)、1500ドルという価格に見合うだけの使い道が用意されていないという点なのだ。