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進化する“アナリティクス”は企業の未来をどう変えるのか?

五味明子

2013-05-28 13:29

 ここ最近、ビッグデータに代わって“アナリティクス”というバズワードが最高情報責任者(CIO)などITに関わる経営層の関心を強く引いているようだ。5月27~28日に東京・品川で開催された「ガートナー ビジネス・インテリジェンス&情報活用サミット 2013」でも、アナリティクス関連の講演や事例紹介セッションは軒並み満席であり、あらためてその関心の高さが窺われる。

 ここでは5月27日に行われた米Gartnerのリサーチ バイスプレジデントであるKurt Schlegel氏による基調講演「アナリティクスの未来」の概要を紹介しながら、先進的なアナリティクスが企業の未来をどう変えていくのかについて検証してみたい。


Kurt Schlegel氏

アナリティクスの変更プロセス

 ひと言で「分析」と表現しても、実は必要なスキルレベルとビジネスへのインパクトは、分析のタイプによって大きく異なる。最も初歩的な“記述的”分析は過去のデータを参照しながら「何が起きたのか」を知るためのもので、レポーティングやダッシュボードなどデータの閲覧が主目的となる。

 その次の段階である“診断的”分析では、過去のイベントが「なぜ起こったのか」、その理由をデータによって知るデータディスカバリが重要となる。そして過去のデータから起こりうる未来を推測する“予測的”分析では、「何が起こるのか」を予測シミュレーションによってできるだけ正確に計ろうとする。そして分析の進化の極みと言えるのが、予測的分析をさらに発展させ、ユーザー自身が「何をすべきか」を導き出す“規範的”分析であり、プランニングや最適化といったスキルが求められる。

 企業がアナリティクスを記述的分析から診断的分析、予測的分析を経て規範的分析まで進化させ、アナリティクスによる経営戦略のインパクトを最大化していくためには

  1. より精緻で実用的な測定、分類システムを作る
  2. 顧客対応型のアナリティクスをビジネスモデルに組み込む
  3. 意思決定を支援するという約束を果たす

といった変更プロセスを、段階を追って実現していく必要があるとSchlegel氏は言う。以下、同氏が強調する、この3つのプロセスについてそれぞれ見ていきたい。

1.アナリティクスの未来は“精緻化”にあり

 「20世紀においてはビジネスプロセスは標準化が進んだ。だが21世紀においては、企業が世界の経済を牽引していくためにもビジネスプロセスはパーソナライズ化へと向かうことになる。そしてその効果を高めるためには精緻化が必要となり、アナリティクスによって実現する」(Schlegel氏)

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