スマートフォンから防災職員が投稿した被害情報や救援要請といったTプローブ交通情報や、災害発生後も通行できた道を知らせるマップ、自治体が所有するハザードマップなどを重ね合わせて見ることで、被災状況の把握や復旧に役立てられるとメリットを説明している。
平時には、交通や物流システムに利用できる。移動体が複数の目的のために効率良く立ち寄るルート計画を、Tプローブ交通情報を加味して地図上に設定、移動体の現在位置のトラッキングや実績管理なども可能という。
ビッグデータ交通情報サービスの価格は、税別の基本利用料が20万円から。上限50ユーザーまで利用できる。月間のアクセス上限は10万トランザクション。別途、初期導入費用とカスタマイズ費用が必要になる。
Tプローブ交通情報(道路の混雑状況を地図上に色で区分し表示)
通れた道マップ+施設情報+投稿(通行実績や交通量を地図上に色で区分し表示)
個人向けに提供されるsmart G-BOOKは、Tプローブ交通情報を利用したナビサービス。渋滞を考慮したルート検索が可能という。交差点拡大図や3Dでのランドマーク表示、固有地名での音声案内なども利用できる。
クラウド上にある「トヨタスマートセンター」を経由して、ユーザーの声を認識するセンター型音声認識サービスのエージェント機能を追加した。目的地検索で「一番近くのコンビニを探して」「晴海通り沿いで今やっているおすし屋さん」といった自然言語でも、適切な情報を表示できるという。エージェントに満足できない場合は、「オペレーター」と話すことで有人のオペレーターサービスに要望を引き継いで、オペレーターが対応する仕組みとなっている。
Androidスマートフォン向けには6月3日から提供する。iOSスマートフォン向けには6月中旬を予定している。災害対策サービスとルート検索は無料で利用できる。そのほかのナビゲーションや音声認識サービスなどは年額2500円で利用できる。