Citrix Systems主催のイベント「Citrix Synergy 2013 Los Angeles」が米国時間の5月22日から、米国カリフォルニア州ロサンゼルス郊外で開催された。今回の参加人数は6200人を超え、同イベント史上最大の人数を集めた。
今回のイベントでCitrixが強調したのは、ビジネス環境でのモバイル化の実現だ。基調講演のオープニングでは、The Whoの曲「Going Mobile」が流れるという演出ぶりだ。最高経営責任者(CEO)のMark Templeton氏は「私のリサーチによれば、顧客はみな、ビジネスをモバイル化したいと考えている。コンシューマライゼーションやデジタル世代の社会進出、さらにはグローバル化や企業再編成、M&Aといったさまざまな変化に対応するためにもモバイル化は必要だ」と述べた。
Windowsアプリケーションを複数デバイスにサービスとして提供
Citrix のCEO、Mark Templeton氏
モバイル化を実現する製品として発表された製品の1つは、デスクトップ仮想化ソリューションの最新版「Citrix XenDesktop 7」だ。Citrixは1年前に開催された「Citrix Synergy 2012 San Francisco」で、Windowsのアプリケーションやデスクトップをクラウド化し、さまざまなデバイスに提供する「Project Avalon」を新たなコンセプトとして発表していた。今回、このコンセプトを具現化した最初の製品がXenDesktop 7だという。
「XenDesktop 7により、Windowsアプリケーションをさまざまなデバイスにサービスとして提供できる」とTempleton氏は説明する。
XenDesktop 7では、タッチスクリーンインターフェースをサポートするほか、モバイルネットワーク環境に合わせた圧縮技術やリダイレクション技術、さらにはWindowsアプリケーションがモバイルデバイス上で直感的に操作できる「HDX Mobile技術」を採用している。また、シンプルであることも特徴で、「ダウンロードするパッケージは1つのみ。インストールは自動化されており、8クリックでセットアップが完了、20分で使える状態になる」とTempleton氏。XenDesktop 7は、6月に提供開始される予定だ。