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Linux Foundationトップが語る「OSSを活用するための5つの教訓」 - (page 3)

森英幸

2013-06-03 16:04

 「みなさんが疑問に思うことですが、無償で人にあげてしまっても稼ぐことはできます。その実例をお見せしましょう」。こう続けたZemlin氏は、この教訓を実践している企業としてRed Hatを取り上げ、この5年間における株価の成長率をIBMとMicrosoftと比較した。

 これを見ると、プロプライエタリ企業のMicrosoftはほぼ横ばい、オープンソースを事業の一角に据えているIBMは約85%の上昇、これに対し、すべての開発成果をオープンソース化しているRed Hatは約200%もの成長率を示している。

 「無償で公開することで、アイデアを共有し、より良くすることができます。そうすれば、サポートだけでも十分以上に稼ぐことができるのです」(Zemlin氏)


Red Hat、IBM、Microsoftの株価を比較

教訓3:計画を立てるな

 驚くべきことに、現在のLinuxコミュニティには計画というものが存在しない。

 「計画がないにもかかわらず、Linuxは大きな成功を収めました。130万台の携帯電話が毎日Linuxで起動し、スーパーコンピュータの90%がLinuxを使い、85%の証券取引所がLinuxで稼働しています。しかし、これらは開発者たちがそうなることを計画した結果ではありません」(Zemlin氏)

 なぜ、計画がないのにうまくやっていけるのか。それは自己形成型のコミュニティを作ることができるからだという。

 「むしろ、計画がないからこそ、人々が自発的に集まったり、有機的に問題を解決したりすることができるのです」(Zemlin氏)

 その好例としてZemlin氏は、Linuxの電源管理を取り上げた。モバイルデバイスのバッテリの持ちを改善するために、組み込み分野の開発者がLinuxを改良したのだが、現在では同じコードがスーパーコンピュータでも活用されているという。というのも、スーパーコンピュータのコスト要因のうち最大のものが電力コストであるためだ。

 「ですので、すべてを計画しようなどと思わないでください。もし、Linuxがどこに向かっているのか知りたいのであれば、The Linux FoundationのJonathan Corbet氏がまとめている“Weather Forecast(天気予報)”が参考になるでしょう」(Zemlin氏)

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