セールスフォース・ドットコムは6月3日、金融プロジェクト担当アドバイザーに元日本銀行の富永新(とみなが・あらた)氏が就任したことを発表した。金融機関向けにセールスフォースのPaaS/SaaS導入を支援する。
富永氏は、1980年に日銀に入行後、銀行間の最終決済を担う日銀ネットの開発をはじめとして、30年間金融IT関連の職務に従事した。直近の約10年間は考査役(企画役)、上席考査役(参事役)としてメガバンクの大規模システム障害、システム統合モニタリングや異業種からの参入、ネットバンク、地銀共同化、信金共同化などを立入調査して、多くの課題を指摘してきたという。
近年は政府の情報セキュリティ基本計画検討委員を務めたり、アウトソーシングの進展に対応して、ITベンダーへの任意の立入調査も行ったと説明。“金融機関のシステムリスク考査(システム監査)の第一人者”として幅広く活動してきたという。