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約30ドルの超小型コンピュータ「Raspberry Pi」でスパコンを自作しよう - (page 2)

Steven J. Vaughan-Nichols (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2013-06-05 07:30

 「まず、Onyxクラスタのアップタイムのレーティングは優秀だが、システムが落とされる理由はいくらでもあり得る。そのようなクラスタを必要とするプロジェクトを抱えていて、もしそのOnyxが使えなくなれば、学生にとっては、システムがまた利用できるようになるまで待つほかに選択肢はない。このRPiClusterは、クラスタ環境のMPI(Message Passing Interface)やJavaを必要とするプロジェクトの開発を継続するための、別の選択肢を与えてくれる。

 第2に、RPiは、組み込みシステムで使われる低レベル外部ハードウェアインターフェース(I2C、SPI、UART、GPIOなど)を持っているという、珍しい特徴を持っている。これは、大規模に組み込みハードウェアをテストする必要がある電気工学の研究者にとっては、非常に便利だ。

 第3に、ユーザーが1つのクラスタにしかアクセスできなくても、そのクラスタに必要なツールがすべてインストールされていれば問題はない。ただし、用意されていない場合はクラスタの管理者と協力して、そのような環境を作る必要がある。自分のクラスタを自作すれば、自分で必要なものを準備することができる。

 最後に、RPiはとにかく安い。RPiプラットフォームは、32ノードのクラスタを作る方法としては、もっとも安価な手段の1つだろう。RPi 1つのコストは、8GバイトのSDカードを含めても、45ドル以下で済む。比較のために書いておくが、Onyxクラスタのノードは、1000ドルから1500ドルの間だ。このため、PCベースのノードであれば1台分の値段で、32ノード構成のRaspberry Piクラスタを作ることができる。

 Kiepert氏は電子メールの中で、次のように付け加えている。「このプロジェクトをスタートさせたのは、私が使っていたOnyx Beowulfクラスタが1週間(春休みに)使えなくなったからだった。Onyxクラスタは、それが置かれているコンピュータ研究室の修繕のために、落とされていた。私は考えた。博士号の研究のためにテストを続ける必要があったが、Onyxにアクセスできないとなれば、私には選択肢がない。

 私には以前、Raspberry Pi(RPi)に長時間触れる機会があり、また長い間Linuxも使っていた(主にFedoraとMint)。それに加え、私が働いていた研究室では、自前で作った無線センサーネットワークシステムのサーバとして、中央のデータベースにセンサーのデータを集めるためにRPiを使っていた。このため私は、クラスタとRPiに関するこれまでの経験を活かして、論文の作業を続けるための別の手段を手に入れた。1つ確かなことは、自分が作ったクラスタを使うことで、確実によい経験ができるということだ」

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