ニフティはIaaS「ニフティクラウド」で、インフラ環境構築を自動化するツール「Cloud Automation」(ベータ版)の提供を開始した。サーバやファイアウォール、負荷分散装置(ロードバランサ)などの設定を自動化できる。
Cloud Automationはサーバやファイアウォールなどのインフラ環境の構成や設定をテキスト形式のテンプレートでコントロールパネルから一括で設定できる。情報は、JavaScriptでのオブジェクトの表記法をベースにした軽量なデータ記述言語である「JavaScript Object Notation(JSON)」になっている。
従来手動で展開していた作業を自動化できる。テンプレートを再利用することで、同じ構成や設定のインフラ環境を簡単に構築できる。ニフティクラウドでよく利用される構成や設定のサンプルテンプレートを用意し、ユーザー企業の環境構築の手間を軽減できるという。正式版に向けて、環境構築の自動化だけでなく、システム運用を自動する機能も提供する予定と説明している。
ニフティはこれまで、同社が提供するウェブサービスやスマートフォン向けアプリで、インフラ環境の構成管理を自動化することに特化した、オープンソースソフトウェア(OSS)のシステム統合フレームワーク「Chef」などを活用してきている。
環境構築にかかる工数を自動化することで、6分の1に時間を短縮できているという。オペレーションミスも防止できるようになっているという。ニフティクラウドのユーザーに向けて、環境構築を支援するため、これらのノウハウを機能として提供すると背景を説明している。
Cloud Automationの利用イメージ
Cloud Automationコントロールパネルイメージ
テンプレート編集画面