IaaS「ニフティクラウド」に環境構築自動化ツール--FWや負荷分散を設定

田中好伸 (編集部)

2013-06-05 12:12

 ニフティはIaaS「ニフティクラウド」で、インフラ環境構築を自動化するツール「Cloud Automation」(ベータ版)の提供を開始した。サーバやファイアウォール、負荷分散装置(ロードバランサ)などの設定を自動化できる。

 Cloud Automationはサーバやファイアウォールなどのインフラ環境の構成や設定をテキスト形式のテンプレートでコントロールパネルから一括で設定できる。情報は、JavaScriptでのオブジェクトの表記法をベースにした軽量なデータ記述言語である「JavaScript Object Notation(JSON)」になっている。

 従来手動で展開していた作業を自動化できる。テンプレートを再利用することで、同じ構成や設定のインフラ環境を簡単に構築できる。ニフティクラウドでよく利用される構成や設定のサンプルテンプレートを用意し、ユーザー企業の環境構築の手間を軽減できるという。正式版に向けて、環境構築の自動化だけでなく、システム運用を自動する機能も提供する予定と説明している。

 ニフティはこれまで、同社が提供するウェブサービスやスマートフォン向けアプリで、インフラ環境の構成管理を自動化することに特化した、オープンソースソフトウェア(OSS)のシステム統合フレームワーク「Chef」などを活用してきている。

 環境構築にかかる工数を自動化することで、6分の1に時間を短縮できているという。オペレーションミスも防止できるようになっているという。ニフティクラウドのユーザーに向けて、環境構築を支援するため、これらのノウハウを機能として提供すると背景を説明している。


Cloud Automationの利用イメージ

Cloud Automationコントロールパネルイメージ

テンプレート編集画面

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]