Amazon Web Services(AWS)は6月5日、仮想マシン「Amazon Elastic Compute Cloud(EC2)」で高性能コンピューティング(HPC)向けに2種類のクラスタインスタンスを東京リージョンで提供を開始したことを発表した。物理解析や耐震解析、薬物設計、ゲノム解析、航空機設計などの複雑な計算に対応できるという。
東京リージョンで開始となったのは「Cluster Compute Eight Extra Large(CC2)」「High Memory Cluster Instance(CR1)」。
CC2は、高いCPU性能で、広帯域幅で低遅延、双方向でインスタンスを稼働できるクラスタ。ゲノム解析や大規模なSAPアプリケーションの導入に最適という。そのほか、要件の厳しいネットワークバウンドアプリケーションといったHPCアプリケーションにも最適と説明している。
CR1は、ひとつのインスタンスに巨大なメモリや分散メモリ型アーキテクチャを必要とするアプリケーション向けと説明。CR1は高性能なデータベースや分散メモリキャッシュなどのメモリ集約型アプリケーション、大学や研究所などで利用される実時間解析やインメモリ分析などメモリ集約型アプリケーション用に設計されている。