マーケティング関連ツールでは、統計解析・データ分析ツールとデータマイニングツールの利用拡大が今後期待される――。アイ・ティ・アール(ITR)が6月26日に発表した「マーケティング関連業務におけるIT活用に対する意識調査」で明らかになっている。
企業のウェブサイトのコンテンツの更新や管理は、IT部門が担当しているのが4割と最多。だが、広報宣伝やマーケティング、販売企画部門が担当する企業も25.1%ある。外部委託している企業は約2割であり、自社で展開する企業が4分の3強を占めている。
ウェブサイト用のウェブサーバの運用管理は、IT部門が担っている企業が61.4%であり、外部に委託している企業が26.6%。運用管理についてはシステムの専門家が担当している企業が大半と説明している。
マーケティング関連ツールの導入状況としては、メール配信ツールが57.4%の企業がすでに導入している。次いでウェブアクセス解析ツールやウェブコンテンツ管理ツール、顧客情報管理(CRM)システム、統計解析・データ分析ツールは4割前後の企業で導入済みとなっている。
これらのツールについては2~3割の企業が利用を検討しているところだ。今後の利用では、統計解析・データ分析ツールとデータマイニングツールが注目されており、順に28.1%と27.2%の企業で検討されている。
マーケティング関連ツールの導入状況(出典:ITR)
マーケティングITツールの製品選定から導入、運用の主管部門を見ると、いずれの段階でもIT部門が主管である企業が最多。中でも導入では3分の2を占めている。IT部門以外が主管である割合が比較的高いのは、運用の段階で全体の3分の1を占め、そのうちの半数は広報宣伝・マーケティング・販売企画部門が担当している。
マーケティング関連システムの導入や活用に対する企業の姿勢を回答企業のビジネス形態別に見ると、直接消費者に販売、提供する企業(BtoC)では、積極的に導入、活用すべきとする企業がほぼ半数を占めている。さらにある程度の効果を期待している企業も含めると、9割にまで達している。
ほかのビジネス形態の企業と明らかな違いが表れたと表現している。これらのBtoC企業では、前出のマーケティングITツールの導入も進んでおり、統計解析・データ分析ツール、ウェブコンテンツ管理ツール、ウェブアクセス解析ツールは過半数の企業で導入済みとなっている。
ビジネス形態別に見るマーケティング関連ITシステムの導入、活用の姿勢(出典:ITR)
同調査は、企業のマーケティング分野でのIT活用の実態、運用と支援の体制を探ることが目的。4月にユーザー調査を実施した。有効回答数は235社となっている。