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ネットワーク制御のソフトウェア化--SDNはシステムをどう変えるのか - (page 4)

岡田靖

2013-06-28 12:15

 また、金沢大学附属病院では、部局ごとにあったネットワークを仮想化して物理的に統合、運用も統合したという。このとき、端末のMACアドレスに応じて自動的に適切な仮想ネットワークへ接続する機能を新たに開発、管理性や利便性を大きく高めた。

 「単なるコストだけでなく、ネットワークの運用に関していままでできなかったことをできるようにしたい、という考えがあります。また、ネットワークの統合・論理分割ならVLANやVRFでもできる、といわれるかもしれませんが、仮想ネットワークの数が多いと障害対応が大変なことになり、その点でもSDN化は大きなメリットとなります」(宮永氏)

金沢大学附属病院のSDN構築事例
金沢大学附属病院のSDN構築事例

 一方、NTTコミュニケーションズでは、通信事業者・クラウドサービスプロバイダーとして商用ベースのSDN構築に取り組むと同時に、付加価値を作り出すべくSDNコントローラなどの開発にも積極的に取り組んでおり、今回のSDN ShowCaseでは後者の取り組みを主に紹介しているという。その一例として佃氏が挙げたのが、「VOLT」(Versatile Openflow vaLidaTor)というツールだ。

 「パケットがうまく転送されないときなどにフローテーブルを調べるには、これまでは個々のスイッチにログインしないとできませんでした。それを効率化するためのツールがVOLTです。プログラミングをデバッグするのと同じ考え方で開発し、設計段階から運用中のトラブルまで使えるツールとしました。ネットワーク設計からフローテーブルのデザイン、そして各スイッチへのデプロイ、デバッグまで対応します」(佃氏)

NTTコミュニケーションズが開発している「VOLT」の概要
NTTコミュニケーションズが開発している「VOLT」の概要

 SDNについて、「これまで乖離していたネットワーク屋とユーザーの関係が近付くのが良いところです。一方で、問題が生じたときの対処が課題となっており、まだ解決していかなければならない部分があります」と語る佃氏。セッションの最後を次のように締め括った。

 「今回のセッションは、OpenFlowの話題に偏った印象がありますが、広義のSDNとして、自動化や集中制御といった方向でもSDNをとらえると良いのではないかと思います。例えばネットワーク運用の自動化であったり、セキュリティアプライアンスからSDNを見たときに従来型ネットワークからどう変わるか、またさまざまなネットワーク関連ビジネスの付加価値向上などにも、つながってくると思います」(佃氏)

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