ビッグデータへの理解不足は、その管理面から生み出されている場合も多い。これだけのデータ量とデータの複雑さを管理する方法について熟知している人材はとても少ない。ほとんどの企業は、自らでソリューションを組み合わせてきている。各部門は部門内のデータをさまざまなやり方で管理しようとしているのが一般的だ。これでは、ばらばらなデータを大量に保管しているというだけでなく、ばらばらな場所にデータを格納し、ばらばらなデータテクノロジを採用していることになる。つまり、ビッグデータが大規模なデータを意味しているというだけでなく、大規模な混乱状態をも意味しているのである。
補足:筆者がUPSを例に挙げたのは、同社が大量のデータを生み出しているという事実を知っていたためである。UPSのウェブページによると、現在同社は16ペタバイトの情報を管理しているという。
注1: IBMの分析による。
注2: UPS(United Parcel Service)--筆者はあくまでも、この会社を1つの例として挙げているだけである。筆者はUPSと何のつながりもなく、同社のサービスを利用している顧客の1人に過ぎない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。