だが「残る63万社のパートナーはどうなっているのか。なぜ、クラウドに乗り遅れているのか」と語り、「ぜひクラウドの船に乗ってもらいたい。一緒にクラウドに行こう。今こそがチャンスである」と、強い口調で訴えた。
パートナーがクラウドに移行するには、2013年が最後のチャンスと言わんばかりの強い調子だった。
Turner氏は、SaaS「Office 365」は10億ドルの売上高となり、IaaS/PaaS「Windows Azure」も10億ドルの売上高となったこと、SharePointとYammerが、Fortune 500のうち85%の企業で使用されていること、Yammerは年間200%で成長し、業界を代表する多くの企業に採用されてること、中でもOffice 365が前年比500%の成長率を達成していることを示した。
一方、クラウドにいち早く取り組んだパートナーが高い成長率を達成していること、Microsoftのクラウドビジネスを推進するための製品やサービス、パートナープログラムを用意していることを説明しながら、「Microsoftは競合に対して恐れることなく戦える自信がある」「今、この産業は大きな転換期を迎えており、ビジネスチャンスが生まれている」などとパートナーに呼びかけた。
講演の最後にTurner氏は「このチャンスを生かしたい。そのためにMicrosoftは、パートナーにできる限りのことをする。自らの成長のために、私をリソースとして使ってもらいたい」と語り、最後までクラウドへの移行を示した。
2012年のWPCが大型新製品による変化を示したとすれば、2013年は実行フェーズでの進化を示す内容になったと言える。発表されたものは地味ではあったが、パートナーにとっては有益なイベントになったのではないだろうか。
MicrosoftのSaaS「Office 365」とIaaS/PaaS「Windows Azure」などのクラウドは好調という