リプレース支援サービスの1台あたりの価格は、99台までで、オンサイトが1万5750円、ピックアップが1万2600円、ユーザー企業作業が6300円。100台以上になるとオンサイトが1万500円、ピックアップが8400円、ユーザー企業作業が4725円となっている(999台まで)。
TIEはリプレース支援サービスを3月から提供している。これまでに、3000台ほどのクライアントマシンを同サービスを活用して環境を移行させたユーザー企業もいるという。「ユーザー企業自ら作業して、3000台ほどのクライアント3カ月かかった」。
ほとんどがWindows 7を選択
5月から提供している、もう一方のアップグレードサービスは、現行のWindows XPマシンにその環境を残しつつ、ユーザー企業の環境にあわせたWindows 7のマスターを組み込むというもの。Windows XPの環境は残すが、ブートローダを変更することで、Windows 7が立ち上がるように設定される。
Windows 7を業務で使っていて「何か問題があれば、Windows XPに戻せるツールも用意」している。もし新環境で問題がないようであれば、必要のなくなったWindows XPに関連するファイルなどを削除することができる。
このアップグレードサービスは、ユーザー企業がWindows 7を購入する際にボリュームライセンスで作成される“マスターイメージ”を前提にしている。TIEでは、マスターイメージを作成するサービスも提供している。
また今回のアップグレードサービスでは、複数のマスターを展開する場合にも対応している。資産管理システムなどから生成された、製造番号やMACアドレスなどのPCの固有情報とマスターイメージを紐付けられる自動選別アップグレードにも対応している。ある機種にはこのマスター、違う機種には別のマスターというように、アップグレードを管理しやすいように展開できるというメリットがあると説明している。
1台あたりの価格は、単一マスターであれば、暗号化機能を使うと2万1000円から、暗号化をしないと1万7850円から、ユーザー企業自ら作業するのであれば9450円から、となっている。
TIEが提供している今回の2つのサービスは、東芝製品であるかどうかに関係なく、利用できる。これまでの実績を見ると、ほとんどのユーザー企業は「Windows 7への移行を希望している」という。