オラクル、インメモリのアプリケーションを拡大--経営管理基盤やSaaSにも注力

三浦優子 2013年07月24日 18時10分

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 日本オラクルは7月24日、アプリケーション事業の戦略説明会を開催した。インメモリ技術をベースにした特定業務向けアプリケーション群の“In-Memory Applications”、経営管理と統合基幹業務システム(ERP)を統合した“グローバル経営管理基盤”、導入を迅速化できる“SaaS/Cloud”という3つのジャンルにフォーカスしていく。

 同社の副社長 執行役員でアプリケーション事業を統括する椎木茂氏は、「現在日本企業は、従来の品質の高い商品を提供すれば顧客が満足してくれた“モノ”の時代から、商品を使って良かったと思うような体験を提供する“コト”社会への変化に遭遇している。オラクルは、企業が抱えるさまざまな課題を解決するビジネスプラットフォームとしてのITを提供する。アプリケーションはその際の重要な役割を果たすことになる」とアプリケーション事業の重要性をアピールした。


日本オラクル 副社長 執行役員 アプリケーション事業統括 椎木茂氏

インメモリのアプリケーション群を提供

 日本オラクルのアプリケーション事業を統括する椎木茂氏は、入社以前は日本IBMのグローバルビジネスサービス、IBMビジネスコンサルティング、PwCコンサルティングでビジネスコンサルティングを担当してきた。

 その観点から、現在の日本企業が抱える問題点として「モノからコトへ社会が変化した上、新次元のグローバル化、新たな成長の実現、競争に勝ち抜く筋肉体質となることが企業に求められている」と解説した。

 その上で「グループ経営管理の高度化、グローバルレベルの人材活用、バリューチェーンの最適化、業務プロセスの見直しと迅速な展開、顧客満足度の向上といった取り組みが必要となるが、それを支えるIT側は限界状態にあり、新しい技術での問題解決が必要となっていた」と言及した。

 オラクルがフォーカスするのは、(1)In-Memory Applications、(2)グローバル経営管理基盤、(3)SaaS/Cloudの3分野のソリューションだ。

 In-Memory Applicationは、これまで月次、日次といった単位で行われてきたデータをリアルタイムに集計することで「1万店規模の店舗を持つ企業が、リアルタイム集計で原価を管理する仕組み、どの地域のどの店舗が問題を抱えているのかという分析といった、従来は実現できなかった仕組みを実現する」ことを可能にするとメリットを強調する。

 すでに日本でも7月16日から「In-Memory Sales Adviser」「In-Memory Project Portfolio Management」の2製品が提供されているが、グローバルでは11製品が発表されている。

 グローバル管理基盤は、これまで会議室で行われていた会議を最新データとスマートフォン、タブレットを利用することでマネジメントが必要とする主要業績指標(KPI)、情報を次の活動に導く分析をいつ、どこでも行えるような環境に変化させる。

 オラクル製品では「Oracle Hyperion EPM」とERPパッケージを密に連携することで戦略管理、計画・予算策定・予測、連携会計・レポート作成、収益管理といったグローバル企業が必要とする経営管理、分析を最新データを使って実現できると説明した。

 SaaS/Cloudでは、共通の基盤をもつ100以上のSaaSの提供を予定している。

 その一つとしてグローバル展開する企業が、グローバルに人材を活用するための人材管理として「Oracle Taleo Cloud Service」の最新版の提供を開始した。このSaaSは、経営目標達成のための人材戦略、各国に適業可能な最適化された採用プロセス、高いモチベーションを維持する企業文化の醸成を目的として、人材管理のために必要な機能を提供する。

 カスタマーエクスペリエンスを向上するためのSaaSとして「Oracle Cloud CX Services」を提供する。米国で特許を取得した人工知能ナレッジベースで曖昧な質問でも的確な答えを導き、ウェブサイトのFAQでユーザーが欲しい答えにたどり着く確率を向上させる。その結果、対応窓口の人員削減などに結びつけることができるという。

 日本オラクルではCloudやSaaSに精通した社内専門組織と、ユーザー企業と販売パートナーとの関係を強化も進める計画だ。


今後提供される予定のインメモリアプリケーション群

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