#3:現状把握はバランスが取れていなければ何の意味もない
アジャイルプロジェクトの現状を把握する際には、以下の4項目を土台としてバランスを取るようにしてほしい。
- 迅速に行う
- 適切に行う
- 期日に間に合わせる
- 開発サイクルを回し続ける
こういった4つの土台のバランスを取らなければ、いずれかに偏った把握をしてしまいがちになる。例えば、生産性を向上させる(迅速に行う)ことばかり考えていると、品質や顧客満足度が低下しやすくなる(つまり適切に行えなくなる)わけである。
#4:ソフトウェアがもたらした成果を6つの観点から把握する
- 生産性
- 反応性
- 品質
- 顧客満足度
- 予測性
- 従業員満足度
これら6つの観点は、筆者がソフトウェア開発パフォーマンス指標(SDPI)と呼んでいるものである。これらは開発作業に関する定量的な洞察を得るために用いられ、プロセス上やテクノロジ上の意思決定が開発チームのパフォーマンスにどのように影響を与えるのかというフィードバックを提供するものだ。把握する対象をしっかり見極め、それぞれの観点から評価してほしい。