編集部からのお知らせ
新型コロナ禍が組み替えるシステム
テレワーク関連記事一覧はこちら
松岡功の「今週の明言」

IaaSをめぐる“三つ巴”の戦いが過熱 - (page 2)

松岡功

2013-08-02 15:34

「これからはOSSがIT環境におけるイノベーションを先取りしていく」(レッドハット 廣川裕司 代表取締役社長)


レッドハットの廣川裕司 代表取締役社長

 レッドハットが7月23日、クラウド基盤の構築・管理を行うオープンソースソフトウェア(OSS)「OpenStack」をベースにした新製品として、「Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform」および「Red Hat Cloud Infrastructure」を国内で提供開始したと発表した。廣川氏の冒頭の発言は、その発表会見で、OSSがこれからIT環境にもたらす影響力について語ったものである。

 Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platformは、OpenStackと「Red Hat Enterprise Linux Server」からなる。Red Hat Enterprise Linux ServerをOpenStack向けに最適化しており、OpenStackを使用したクラウド基盤の構築・管理を行う製品である。

 また、Red Hat Cloud Infrastructureは、OpenStackとRed Hat Enterprise Linux Serverに加え、仮想化プラットフォーム「Red Hat Enterprise Virtualization」、ハイブリッドクラウド管理フレームワーク「Red Hat CloudForms」で構成。従来型のデータセンター仮想化から、OpenStackを使用したクラウドへの移行を実現する製品である。

 これら新製品の詳細については関連記事を参照いただくとして、ここでは廣川氏が語った冒頭の発言に注目したい。

 同氏によると、OSSをめぐっては今や全世界で10万件を超えるプロジェクトが進行しており、100万人を超える開発者が育ってきているという。また、そのカバーレッジも、これまではOS、ミドルウェア、データベース、サーバ仮想化、アプリケーションといったデータセンター内部のソフトウェアを対象としてきたが、最近では分散処理、クラウド管理、ネットワークおよびストレージの仮想化、ビッグデータ対応といったデータセンター外部にも広がっているという。

 その上で同氏は、「OSSはこれまでデータセンター内部に位置付けられる既存の有力ソフトウェアをキャッチアップすべく開発が行われてきた。しかし、これからはデータセンター外部に求められる機能とともに、OSSがリードしていく時代が来る。その象徴となるのがOpenStackだ」と強調した。冒頭の発言はその決め台詞である。

 レッドハットにとっては、OSのLinux、ミドルウェアのJBossに続く新たな主戦場となる。果たしてLinux市場のようにリーダーシップを握ることができるか、注目される。

Keep up with ZDNet Japan
ZDNet JapanはFacebookページTwitterRSSNewsletter(メールマガジン)でも情報を配信しています。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

特集

CIO

モバイル

セキュリティ

スペシャル

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]