名古屋銀行は業務系システムでサーバを仮想化して物理サーバの削減を進めている。サーバOS「Windows Server 2012」に標準で搭載されるハイパーバイザ「Hyper-V」を活用している。システムを構築したNECが8月5日に発表した。
名古屋銀行のシステムは主に基幹系、業務系、CRM/DWH系で構成されている。Hyper-Vを活用した仮想化統合基盤の第1ステップとして、9月までに業務系システムのサーバ180台のうち50台を集約、移行する。物理サーバの台数を削減し、運用管理の標準化、共通化で運用管理コストを削減する。今後5年間で総所有コスト(TCO)を50%削減する予定と説明している。
顧客とのすべての取引情報を格納するCRM/DWHシステムは今回、「SQL Server 2012」を活用することで、短時間での大量データ処理や安定性の高いシステム構築が可能になったという。従来30分かかっていたデータ集計が7秒になったと説明。これまで1カ月分しか扱えなかったデータ分析でも、過去5年分のデータを対象に実行できるようになったという。