鳥取県立中央病院、電子カルテの遠隔閲覧にワンタイムパスワード

2013-08-09 08:00

 鳥取県立中央病院は電子カルテ閲覧システムのアクセス認証にワンタイムパスワードを採用している。システムを導入したEMCジャパンが8月8日に発表した。

 鳥取県立中央病院が導入している電子カルテ閲覧システム「モバイル・カルテ・ビューワ」は、病院の外にいる医師がモバイル端末から患者のカルテを閲覧できる。

 救急医療拠点における医師の激務は、社会的課題のひとつであり、鳥取県立中央病院においても同様の状態だったという。医師の負担をITの活用で軽減する施策のひとつとしてモバイル・カルテ・ビューワが開発された。

 医師は、iPadやiPhoneを使って電子カルテを閲覧する。モバイル・カルテ・ビューワはシンクライアントで運用されるため、端末にカルテの情報を保存しないが、ログインにはセキュリティ認証が求められる。


RSA SecurID(提供EMC ジャパン)

 カルテは個人情報を含むため、セキュリティが強固である必要がある。今回、セキュリティ強度が比較的高いワンタイムパスワード認証であることや、可搬性が高く、誰にでも直感的に使えるものとして、EMCジャパンの「RSA SecurID」が、採用されたという。

 RSA SecurIDでは、本人だけが知っている暗証番号と小型ディスプレイ(トークン)が表示する60秒間有効なワンタイムパス ワードを表示する。トークンには、ハードウェアトークン、ソフトウェアトークン、スマートフォン向けのラインアップがあり、利用するデバイスにあわせて選択が可能であるという。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]