鳥取県立中央病院は電子カルテ閲覧システムのアクセス認証にワンタイムパスワードを採用している。システムを導入したEMCジャパンが8月8日に発表した。
鳥取県立中央病院が導入している電子カルテ閲覧システム「モバイル・カルテ・ビューワ」は、病院の外にいる医師がモバイル端末から患者のカルテを閲覧できる。
救急医療拠点における医師の激務は、社会的課題のひとつであり、鳥取県立中央病院においても同様の状態だったという。医師の負担をITの活用で軽減する施策のひとつとしてモバイル・カルテ・ビューワが開発された。
医師は、iPadやiPhoneを使って電子カルテを閲覧する。モバイル・カルテ・ビューワはシンクライアントで運用されるため、端末にカルテの情報を保存しないが、ログインにはセキュリティ認証が求められる。
RSA SecurID(提供EMC ジャパン)
カルテは個人情報を含むため、セキュリティが強固である必要がある。今回、セキュリティ強度が比較的高いワンタイムパスワード認証であることや、可搬性が高く、誰にでも直感的に使えるものとして、EMCジャパンの「RSA SecurID」が、採用されたという。
RSA SecurIDでは、本人だけが知っている暗証番号と小型ディスプレイ(トークン)が表示する60秒間有効なワンタイムパス ワードを表示する。トークンには、ハードウェアトークン、ソフトウェアトークン、スマートフォン向けのラインアップがあり、利用するデバイスにあわせて選択が可能であるという。