発表会では、容量約13Mバイト(PPT 2ファイル)のファイルを回線速度4Mbps、遅延30msの環境で転送するデモも行った。ローカルPCとSharePointサーバをネットワークドライブ経由で接続し転送したところ、最適化しない場合では、上り下りの転送ともに30秒ほどかかったものが1秒程度で転送できた。
新機能の3つめである、アプリケーションとネットワークの可視化機能では、同社のネットワークパフォーマンスモニタ製品である「Cascade」との連携機能を備えたことを指している。DPI情報をもとにして、これまでのようなポートごとの可視化(80番や443番の利用比率など)だけでなく、80番ポートや443番ポートをどのアプリケーションがどの程度利用しているかをグラフ化できる。
SharePointサーバとローカルPCをネットワークドライブで接続し、ファイルを転送した結果。最適化した場合、スループットは10倍以上になっていることがわかる
Steelhead CX 255
たとえば、YouTubeやLinkedin、通常のウェブアクセス、Googleへのアクセス、GoolgeへのSSLアクセス、Windows LiveへのSSLアクセスなどだ。CIFSやVoIPといったポートごとにアプリケーションを把握することや、誰がいつどこで利用したかの可視化も可能。URLを使用したカスタムウェブアプリケーションを追加することもできるという。
アプライアンスであるSteelhead CX 255の特徴は、従来の小規模環境向け製品の3倍となる6MbpsのWAN性能(1秒あたりの帯域幅容量)を持ち、200TCP接続をサポートしながら、価格を同程度に抑えたことにある。「大規模向け環境と同等のベネフィットを小規模環境に適用できる」(寺前氏)としている。
RiOSのアップグレードにより、従来機種でもパスセレクションやアプリケーション対応、可視化なといった新機能は利用できるようになるという。