アシストは8月20日、データベース専用機「Oracle Database Appliance(ODA)」向けにバッチオプション「Batch Turbo Option for Oracle Database Appliance」の提供を開始した。税別価格は295万6800円から。
基幹系システムが取り扱うデータは年々増加しており、夜間バッチ処理の突き抜け問題への対応が迫られているという。加えて、データウェアハウスやデータマートで利用する、データの鮮度を維持するために、バッチ処理の高速化も指摘されている。
現行のODAで稼働するデータベースソフトウェア「Oracle Database 11g Enterprise Edition」は、SQLの並列処理機能で高速にデータを抽出できると言われている。だが、一般的なプログラミング言語で処理されたバッチ処理プログラムのソートやデータの突き合わせ、集計処理を並列処理として実装するには高度なプログラミング技術が必要となり、並列バッチプログラムを実装できていない事例が数多く存在するという。
今回のBatch Turbo Option for ODAは、データベースから独立して搭載されるバッチ処理エンジンを活用する。このバッチ処理エンジンは、米Syncsortが開発する「Syncsort DMExpress」をベースにしており、バッチ処理プログラムのソートやデータの突き合わせ、集計などを自動的に並列化できると説明。JavaやPL/SQLで作成された65分のバッチ処理を10分に短縮できるという。
また8時間かかった夜間バッチ処理を2時間で終了できるとしている。GUIでバッチ処理フローを作成するだけで複雑な並列バッチ処理を実装できることから、28時間かかったプログラムを5時間で開発できるなどのメリットもあるという。

Batch Turbo Option for ODAのイメージ