三菱東京UFJ銀、市場情報配信をインメモリに--毎秒200件をリアルタイム処理

山田竜司 (編集部) 2013年08月21日 17時55分

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 三菱東京UFJ銀行は行内で提供する外国為替レートなどのマーケット情報の配信基盤にインメモリデータグリッドソフトウェア「Oracle Coherence」を採用した。2012年8月から本稼働している。日本オラクルが8月21日に発表した。

 同行は、為替の銀行間取引システムの保守終了を契機に、取引機能を支えるマスターや外国為替レートなどの共通情報を一元管理する基盤の再構築を2010年度から検討した。

 同行は、将来的に情報量や変更頻度が増加し、計算処理パターンが多様化すると判断し、規模拡張性の高いアーキテクチャを重視。その中核のインメモリ基盤としてCoherenceを採用した。インメモリデータグリッドは複数のマシンでメモリ領域を仮想的に共有することで、大量のデータを高速処理する技術。新システムは、アプリケーションサーバ「Oracle WebLogic Server」とデータベース「Oracle Database」をベースにしている。

 新システムでは、Coherenceの共有メモリ領域で大量の情報をメモリ上に保持できるという。メモリ上のデータはCoherenceが構成するメモリクラスタ内でバックアップされ、マシン障害時には自動でほかのサーバに引き継がれるため、アプリケーション全体の信頼性、安定性を向上させることができるとメリットを強調している。

 Coherenceで複数のIAサーバを統合した共有メモリ領域を構成し、毎秒約200件のレート更新が行われる為替レートなど、変動性の高い情報をインメモリで処理できるようになっている。これにより、従来を大きく超える頻度でのレート情報を受信や加工、計算処理し、それを国内の災害対策拠点にインメモリ通信で複製させている。最近の外国為替や株式市場の大きな変動で情報量は増加しているが、Coherenceは、新システムでのマーケット情報の提供基盤として安定した処理を継続しているとした。

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