電通国際情報サービス(ISID)とアミックは8月21日、生産管理などのパッケージソフトウェアをクラウドで利用できるSaaS「AMMIC on CLOUDiS」の提供を開始した。
AMMIC on CLOUDiSで利用できるパッケージは、生産管理の「AMMIC/NetP」と原価管理の「AMMIC/NetC」。どちらも多言語多通貨に対応、AWS上に構築して、機能を提供する。
月額で利用できることから、導入までの時間が短く、拠点追加や大規模な生産体制変更などにより急激にデータが増加した場合にも、迅速にリソースを追加できる。また、ISIDが要件定義から環境構築、システム運用支援までをパッケージしたサービスとして提供するため、ユーザー企業は、運用コストを削減できるという。
AMMIC/NetPは、複数工場での購買や製造、搬送、品質を1つのシステムで管理できる。プロセス型や組立加工型、見込み生産や受注生産などのさまざまな生彩形態に対応する。AMMIC/NetCは、実際原価や標準原価に加えて、予算原価や環境原価も把握できる。グループ原価管理や製品別原価にも対応し、原価差異分析の機能も提供する。
税別の1ユーザーあたりの月額料金は、AMMIC/NetPが3万円(10ユーザー以上)、AMMIC/NetCが10万円(5ユーザー以上)となっており、参照するだけの場合は1万円。これとは別に、導入作業の費用は個別見積もりとなっている。
両社は開発の背景を、「製造業では生産、製造拠点のグローバル展開が加速しており、新規拠点立ち上げのリードタイムは短縮化している。稼働中の拠点でも、各国の市場動向や事業戦略の転換に応じてフレキシブルかつダイナミックに生産体制を組み替えるケースが増加している」と説明している。