エンタープライズモバイルの時代

モバイルデバイス全盛の時代へ - (page 2)

八子知礼(デロイト トーマツ コンサルティング)

2013-09-06 10:45

 BtoBとBtoCにまたがる領域では、コンピュータの利用形態やビジネスモデルがオンプレミスからクラウドへのシフトが起こっており、同時にPCからモバイルデバイスへのシフトといった地殻変動が起こっている。これらの大変化もいずれもコンシューマー領域が先行して起こっており、特にモバイルデバイスへのシフトはコンシューマー領域で急増してきた。


デバイスの年齢別普及率(日本) 「以下のどのデバイスを所有していますか、または使用していますか?」 出所:デロイト グローバルモバイル消費者調査 ―日本、2012年5-6月  基数:全回答者2011人、18~24歳:303人、25~34歳:430人、35~44歳:401人、45~54歳:394人、55歳以上:483人



タブレットのメーカー別シェア(日本) 以下のどのタブレットを所有していますか、または使用していますか?」

 そのモバイル加入者数はグローバルでは世界の人口に肉薄する70億加入へ迫りつつある。そのうち約20億台(約30%)をスマートフォンが占める時代となり、2016年までには50%程度まで伸びていくことが予想されている。同様に弊社デロイトのグローバルモバイル消費者調査では、世界でのタブレットの普及率は調査対象14カ国平均で10.6%であり(図2)、中でもiPadシリーズのシェアが62%と圧倒的な状況になっている。(いずれもデロイト グローバルモバイル消費者調査、2012年5月の調査結果から 図3)

   これらモバイルが急増しているのは中国、ブラジル、ロシアといった新興国での伸びによるところが大きいが、一方で先進国では前述のように、今後の伸びを占うのはコンシューマ領域のみならずエンタープライズ領域でのモバイル活用であることが想定される。

 デバイスのタイプもスマートフォンをはじめ、10インチや7インチの画面サイズのタブレット、サムスン、シャープ、富士通などに代表される5~7インチ未満の画面サイズの「ファブレット」と呼ばれるデバイスに収れんされてきており、これまでのPCとは使う用途や使い勝手も異なるデバイスが中心となってきている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]