BtoBとBtoCにまたがる領域では、コンピュータの利用形態やビジネスモデルがオンプレミスからクラウドへのシフトが起こっており、同時にPCからモバイルデバイスへのシフトといった地殻変動が起こっている。これらの大変化もいずれもコンシューマー領域が先行して起こっており、特にモバイルデバイスへのシフトはコンシューマー領域で急増してきた。
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デバイスの年齢別普及率(日本) 「以下のどのデバイスを所有していますか、または使用していますか?」 出所:デロイト グローバルモバイル消費者調査 ―日本、2012年5-6月 基数:全回答者2011人、18~24歳:303人、25~34歳:430人、35~44歳:401人、45~54歳:394人、55歳以上:483人
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タブレットのメーカー別シェア(日本) 以下のどのタブレットを所有していますか、または使用していますか?」
そのモバイル加入者数はグローバルでは世界の人口に肉薄する70億加入へ迫りつつある。そのうち約20億台(約30%)をスマートフォンが占める時代となり、2016年までには50%程度まで伸びていくことが予想されている。同様に弊社デロイトのグローバルモバイル消費者調査では、世界でのタブレットの普及率は調査対象14カ国平均で10.6%であり(図2)、中でもiPadシリーズのシェアが62%と圧倒的な状況になっている。(いずれもデロイト グローバルモバイル消費者調査、2012年5月の調査結果から 図3)
これらモバイルが急増しているのは中国、ブラジル、ロシアといった新興国での伸びによるところが大きいが、一方で先進国では前述のように、今後の伸びを占うのはコンシューマ領域のみならずエンタープライズ領域でのモバイル活用であることが想定される。
デバイスのタイプもスマートフォンをはじめ、10インチや7インチの画面サイズのタブレット、サムスン、シャープ、富士通などに代表される5~7インチ未満の画面サイズの「ファブレット」と呼ばれるデバイスに収れんされてきており、これまでのPCとは使う用途や使い勝手も異なるデバイスが中心となってきている。