SDN(Software-Defined Networking)を活用することで、移行と運用の効率化も実現したという。プライベートIPアドレスの変更が不要で、短時間でのプロビジョニングやデータセンター内でのネットワークの柔軟な構成変更が可能だとしている。
冷媒の気化と液化の際の熱循環で冷却する「相変化冷却」方式をもとに、NECの中央研究所が開発した空調設備を導入することで、データセンターの冷却に必要な消費電力を約30%削減できるという。同社によると、この省電力化で5000世帯分の電力削減が可能だという。
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投資額は5年間で300億円を予定しているという。
「NECは全国59カ所にデータセンターを持っているが、NEC神奈川データセンターは、主要データセンターとしては8カ所目であり、NECにとって最大規模のデータセンターになる。新宿から約1時間の距離にあり、活断層から9km以上離れており、海岸からも30km以上の距離にある。ハザードマップの被害想定区域外となっており、サーバルームは約1万m2、最大3000ラックが導入可能であり、2012年に出荷された仮想サーバと同等規模となる70万の仮想マシン(VM)を入れることができるスペースを確保している。建屋は耐震構造となっており、耐震性能は1類。サーバルームは床免震構造となっている。PUEは1.26になる」
中江氏は「2014年度下期以降、オンプレミス構造やPaaS、グローバル向け基盤SI展開などを進め、2016年度にはリージョン展開を行う」と今後の展開も説明した。