致命的なシステム障害を切り抜ける10のステップ - (page 5)

Scott Matteson (Special to TechRepublic) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2013-09-18 07:30

10.自分を信じ続ける

 よく言われることだが、ヘルプデスクに自分のコンピュータが正常に動いていると電話してくる人はいない。同様に、IT部門で働いていれば、その日起きた出来事でしか、自分の成功を感じられない気がするのも理解できる。システム障害は、そのあとで素晴らしい対処をしたとしても、ITプロフェッショナルの自信にとっては大きな打撃になる。そんな時には、冷静に物事を考えてみるべきだ。5年も働いていて、電子メールが使えなかったのは5時間だけかもしれない。もしそうであれば、電子メールの年間平均ダウンタイムはかなり優れた記録になるはずだ。

 前向きに考えること。とにかく、自分の仕事は果たしたのだ。家に帰って、自分のスキルや才能について、くよくよ考え始めてはならない(サーバラック裏の電源を間違って全部抜いてしまったなどというのでなければの話だ。もしそんなことをしたのなら、ITを仕事に選んだのはおそらく間違った判断だ)。ヒント9でも書いたとおり、今回の経験を最大限に生かすことが重要だ。もっと勉強して、対象について学び、同様の問題が発生した時に備えるのもいいだろう。また、今回のような緊急事態に頼れる人間を作るために、同僚と良い人間関係を築くべきだ。

備えよ常に

 ITプロフェッショナルは、無秩序な世界で秩序を維持するために給料をもらっているのだということを忘れてはならない。次のシステム障害に立ち向かうとき、準備ができているかどうかはあなた次第だ。次の機会はかならずやってくる。あなたには準備ができているだろうか。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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