米Oracleは9月22日から26日まで、年次カンファレンス「Oracle OpenWorld(OOW) 2013」をサンフランシスコで開催する。2012年の5万人から1万人増えて、145カ国以上から6万人が参加する予定という。
9月18日に発表した米Oracleの2013年第1四半期(6~8月)決算は、売上高が前年同期比2%増の83億7200万ドル、純利益は8%増の21億9100万ドルとなり、増収増益だった。社長のMark Hurd氏は「手堅い数字」とコメントしている。ハードウェアとソフトウェアを統合した「エンジニアドシステムズ」はこの半年で2000台を販売したという。
会場となるモスコーンセンターはオラクル一色となった
Oracleは初日である9月22日のプレス向け説明会で、Oracleにとってエンジニアドシステムズが差別化要素になっており、パートナーにとっても価値ある製品になっていると説明した。
今年の特徴は「カスタマーイベント」であることを強調していること。Lego、LinkedIn、Facebook、ニューヨーク証券取引所(NYSE)、Deutsche Telaecomなどが登壇する予定だ。さらに、未確定情報ながら、ソフトバンクの孫正義社長もビデオメッセージで登場する見込みだ。また、Microsoft、DellのMichael Dell氏によるキーノートも開催される。
製品とサービスでは、SAPのHANAとは違うアーキテクチャで高速化を図ったというインメモリのデータベース関連、エンジニアドシステムズ関連で2件、SaaS、ソーシャルなど9月23日と24日にかけて、20件前後のプレスリリースの発行を予定している。
また、Oracleが買収した旧Sun Microsystemsと長年プロセッサの共同開発をしていた富士通が、Oracleとの協業について何かしらの発表をすると予想されている。
初日となる9月22日、日曜日の午後5時から開始する基調講演には、最高経営責任者(CEO)のLarry Ellison氏が登壇し、今年のOOWの全体像を語る予定だ。
ZDNet Japanでは、1週間にわたるOOWを現地からレポートする。
「Twitterは以前あったようなパフォーマンスの問題はなくなった。その理由の大部分は、JVMを採用したことによる」との看板。これは併催されているJavaOneに関連するPRだ