Oracle OpenWorld 2013

エリソンCEOが語るオラクル流インメモリDB--Oracle OpenWorld 2013 - (page 2)

怒賀新也 (編集部)

2013-09-23 20:07

アプリケーションへの変更が不要

 Ellison氏が強調した、インメモリデータベースのユーザー視点の具体的なメリットは「アプリケーションにまったく変更がいらない」ことだ。オプションとして提供するインメモリ機能を「オン」にするだけで、データの移行、稼働中のアプリケーションの変更、SQLの制限など一切受けずにその利点を享受できるという。さらに「クラウド対応もできている」とのことだ。

 日本オラクルの専務執行役員で、テクノロジー製品事業統括本部長を務める三澤智光氏は「アプリケーションにまったく変更がいらない点は、HANAへの大きな差別要素になる」と話す。「サプライチェーンの計画系システムなど、リアルタイムに近い形で指示を出す必要があるアプリケーションなどに向いている」(同)という。

アプリケーションへの変更が不要な点が強み
アプリケーションへの変更が不要な点が強み

 基調講演で、ハードウェアとソフトウェアを統合した垂直統合製品シリーズ「エンジニアド・システムズ」に2製品を追加すると発表した。インメモリデータベースとアプリケーションシステムを稼働させる「M6-32 Big Memory Machine」と、バックアップ向けの「Oracle Database Backup、Logging、Recovery Appliance」の2つだ。

 Oracle Database Backup、Logging、Recovery Applianceを紹介する際、Ellison氏は「この(長く、ひねりのないような)製品名を考えた天才は誰でしょう?」「私です。だから高給取りなんです」と冗談を言って見せた。

 この2製品とEllison氏の基調講演に先立ち、Oracleとの協業について話してオープニングを飾った富士通の執行役員常務、豊木則行氏の講演内容は、別の記事で紹介する。

紹介されたOracle Database Backup、Logging、Recoveryu Appliance
紹介されたOracle Database Backup、Logging、Recovery Appliance

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