サン電子は9月26日、高速パケット通信可能な3Gモジュールを搭載した新M2Mルータ「Rooster RX」を10月23日に出荷すると発表した。
Rooster RXは、無人環境でも安定して運用するための「自律接続維持機能」を搭載する。定時リセット設定や、死活監視などの自己復帰機能により、電波状態による通信エラーなどを防げるという。
基本ルータ機能に加え、フレッツ光などの有線回線に接続でき、IPSecやPPTPサーバといった仮想私設網(VPN)接続にも対応する。さまざまM2Mソリューションに適したルータだ。
高機能ながらも幅127mm×奥行き81mm×高さ22mmのコンパクト設計で、価格は3万5000円程度。これまでのRoosterシリーズと比べると、「低価格で細かなところに手が届く製品」(サン電子)という。
上り5.7Mbps/下り7.2Mbpsの高速パケット通信に対応したu-blox製の製通信モジュール「LISA-U200」を内蔵し、NTTドコモのFOMA網で利用可能。
従来製品(Rooster H100)と比べて消費電力を70%下げ、3G通信を行っていない待機時には低消費電力状態(0.3W)となる「おやすみモード」を搭載した。
遠隔監視等で高まるM2M通信機器のニーズにより、ログ回収などの遠隔管理サービス「SUNSYNC(サンシンク)」に対応。(1)導入コスト(費用・期間)、(2)設置コスト、(3)保守運用コスト──の3つのコストダウンが可能としている。
Rooster RXは、10月9日から東京ビッグサイトで開催される「ITpro EXPO 2013」にて展示される予定だ。