「モバイル対応は自然な流れ」--シトリックス - (page 3)

岡田靖

2013-10-01 08:04

日本市場でも同じような展開が期待される


 すでにXenMobileの販売は順調だという。今のところ、導入しているのは事例で紹介したような、以前からCitrixのサービスを使ってきたユーザーが目立つ。 「XenMobileはXenApp、XenReceiver、NetScalerといった当社が以前から提供してきたテクノロジーを統合する存在でもあります。それゆえ既存ユーザーがビジネスをモバイル化すべく導入する例が多いですね。もちろん、Citrixのインストールベース以外でも、事例などを参考に自社でも役立つと考えて導入を考える企業は少なくありません。そして、例えばモバイルの事例から検討を開始した新規の顧客が、ファイル共有やアプリケーション配信、デスクトップ仮想化など、さまざまな自社内のニーズに気付いていくこともあります」(シュワルツホフ氏)

 では、日本市場ではどのような展開になるだろうか。日本のモバイル市場は、欧米と少し事情が異なり、端末の販売や管理をキャリアが握っている割合が高い。とはいえ、スマートフォンの普及で少なくともOS環境は世界共通の基盤となってきた。残るは言語の壁や、キャリア独自の作り込みをした部分だが、Citrixでは日本にもR&D拠点を持っており、そういった部分にも対応できるとしている。同氏は、日本でのXenMobileの展開について、次のように語った。

 「日本市場についても、XenMobileには相当なオポチュニティがあると考えています。米国などと同じように、まずはXenDesktopなどの既存ユーザーから広まってくでしょう。また、業種についても、他の地域と同じように金融やヘルスケアなどバーチカルから導入が進むことと思います」

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. クラウド基盤

    「情シス不足」が生み出す2大リスク--多忙な情シス部門が手放すべき業務とは?

  2. セキュリティ

    Google Chrome Enterprise が実現するゼロトラスト セキュリティの最新実情

  3. ビジネスアプリケーション

    ITSMに取り組むすべての人へ、概要からツールによる実践まで解説、「ITSMクイックスタートガイド」

  4. セキュリティ

    あなたの会社は大丈夫?--サイバー攻撃対策として必要な情報セキュリティの早分かりガイドブック

  5. ビジネスアプリケーション

    業務マニュアル作成の課題を一気に解決へ─AIが実現する確認と修正だけで完了する新たなアプローチ

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]