最近のIT業界のトレンドであるビッグデータ、モバイルなどへの対応については、「企業が目指すべきSmarter Enterprise実現に向けては、相互でやり取りできる新しいタイプのシステムが必要」とIBM ミドルウェアソフトウェア担当シニアバイスプレジデントのRobert LeBlanc氏が話した。
ビッグデータについては、「ビッグデータとして、これまで企業が保有していたデータに加え、SNSのようなデータの活用も必須になる。こうした外部のデータも活用していくことで、これから起きる事態を予測し、必要な対応を取ることが可能となる。すでにこうした対応を行って成功した事例もグローバルには存在する」と実ビジネスに寄与する例も出ている。
IBM ミドルウェアソフトウェア担当 シニアバイスプレジデント Robert LeBlanc氏
IBM エンタープライズトランスフォーメーション担当 シニアバイスプレジデント Linda Sanford氏
モバイルの活用についても、タブレットやスマートフォンなどのどんな端末にも対応できるシステムを提供することがIT部門の課題となり、その結果起こってくるセキュリティ対策としてIBM自身が企業を買収して対応していると説明した。
こうした新しいテクノロジトレンドに対しては、「IBM自身が率先して内部で活用し、成功している」とIBM エンタープライズトランスフォーメーション担当シニアバイスプレジデントのLinda Sanford氏が説明した。
「2015年にSmarter Enterpriseとなるためのロードマップに向け、われわれは共有とパートナーシップ、グローバルインテグレーション、スマート化という3つのマイルストーンを実践している。そのために、アナリティクスを活用することで意思決定の方法を価値あるものへと変化させた。その結果、一貫性に欠けた人材活用、支出を抑えることに成功し、コスト45%削減を実現する意思決定を実現した。プロセス統合については、IBM社内を横断的に分析することが可能な、System z上で稼働するCognos 8とLinuxで100以上の統合を実現し、これまで隠れていた部分を見出して統合化することに成功した」
テクノロジをIBM自身が内部変革を実践するために活用することで、「われわれの実績あるアプローチを活かして、お客様に提供することが可能となる」とテクノロジ活用のメリットを強調した。