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スマートフォン--社会を烏合の衆に変えるもの - (page 2)

Jason Perlow (ZDNet.com) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2013-10-16 07:30

 どんな技術も、ほどほどに使えば有益なものになると主張する人もいるだろう。他の人とつながることはよいことだが、つながりには質的な側面もある。

 私は、FacebookやInstagram、Vine、Twitterなどが、例えば同僚や離れた家族との間ので交わす電子メールやVoice over IP(VoIP)、ビデオ通話よりも価値が高いとはどうしても思えない。

 もちろん、今の世代のモバイルデバイスに、現在起こっている社会的分断のすべての責めを負わせることはできない。

 スマートフォンやタブレットは、たまたまソーシャルネットワーキングや情報のつまみ食いをするには最適の、そして最新のツールであるというだけで、今後は(例えばウェアラブルデバイスなど)同じことをやるための他のものが出てくるだろう。

 ゲーム機やPCゲームは、非常に興味深いことに、より価値が高い体験で、マルチプレイであればなおさらだ。これは確かに、手軽に共有し手軽に消費するという標準的なモデルのソーシャルネットワークよりも、複雑な形態の社会的交流だ。

 しかし、ゲームに没頭し、費やす時間が多くなりすぎることも、社会全体としてはあまり望ましいことではない。

 モバイルコンピューティングの進化を見てきた人たちであれば、まだそれらのデバイスが存在しなかった時のことを覚えているだろうし、デバイスの電源を切ることもできるだろう。しかし私も含めたこのような人間にとってさえ、これは難しいことだ。

 最も心配なのは、スマートフォンとともに育ち、スマートフォンがない生活や、この種の振る舞いが社会的に受容されなかった時代のことを知らない世代の人たちだ。

 ウェアラブルが普及すれば、他人からはほとんど分からない形で反社会的な行動を取ることが可能になるだろう。私の意見では、これはさらに物事を悪くする。なぜなら、メガネの向こう側にいる人は、自分が本当に注意を払われているのかどうか、知ることができなくなるからだ。

 これは究極の進化に近いもので、これを超えるものはサイバネティクス的インプラントや、人工的閉鎖状態に陥った人の空想上のテクノロジくらいのものだろう。

 もちろん、私は現代版の機械化反対運動をやろうとしているわけではない。私は、「タイムアウト」をとる必要がある時にそれを教えてくれるメカニズムを、テクノロジに組み込めるのではないかと考えているのだ。

 スマートフォンやBluetoothデバイスに、消費カロリーや歩いた距離を計測してくれるフィットネスのためのセンサを組み込んだように、われわれがどれだけテクノロジを使っているかを計測し、あるしきい値を超えたら、休憩するべきだと知らせることは可能だろう。

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