一方、同社ではやくも水神シリーズの新機能として、業界初となるクラウド型リアルタイム監視サービスの提供を開始した。
これまでのシステムでは、管理画面を表示しているPCに現場施設で計測したデータを反映させるには、ユーザー側から能動的にアクセスする必要があったが、新たなサービスでは、最短3秒間隔で、自動的に監視画面へデータを反映させることで、水位などの計測データをリアルタイムで監視できるようになる。
iPadを活用して放射線モニタリングによる監視を行う。タブレットの利便性を活用して、どこからでも監視を行うことができる
水道管破裂による漏水などの緊急時にも、現場で刻々と変化する流量や水位などの計測値を見ながら、復旧作業が効率的に行えるほか、役場などに設置した大型ディスプレイに表示することで、多人数で同時に監視、管理することもできる。
また、遠方にいる専門技術者や維持管理業者、メーカーなどの複数の関係者で、情報をリアルタイムで同時共有することで、現場には経験の浅い担当者しかいなくても、専門家のアドバイスを受けながら施設の運用管理が可能になるという。
「従来の中央監視方式で用いられていた専用回線、一般公衆回線などの有線回線を用いたシステムに比べて、新規設備設置のコストや運用コストが圧倒的に低いのがやくも水神の特徴となる。また、通信には広域無線パケット通信網を利用していることから、距離に関係なく低コスト、高セキュリティでの運用ができる。
地震や風水害などの自然災害による通信切断の恐れもない。今回のリアルタイム監視サービスの実現により、従来の中央監視装置システムをはるかに上回る機能を提供でき、さらにタブレット端末とスマートフォンでのリアルタイム監視を可能にしたことで、いつでもどこでもの監視が可能になる。災害に強く、低コストに対応できる、やくも水神の特性をさらに生かすことができる」としている。
なお、やくも水神による放射線モニタリングシステムおよびリアルタイム管理は、10月23日から福島県郡山市のビッグパレットふくしまで開催される一般社団法人日本水道工業団体連合会主催の「第47回水道展」の同社ブースに展示される予定だ。
Keep up with ZDNet Japan
ZDNet JapanはFacebook、Twitter、RSS、メールマガジンでも情報を配信しています。