1つめのプラットフォームについては、Exadataがクラウドの特徴と言えるスケールアウト型のアーキテクチャを採用しながら、データベース用に最適に設計されたプラットフォームであることがポイントだという。データベースサーバのスケールアウトだけでなく、ストレージ(PCI Flash、ディスク、ストレージコプロセッサなど)を柔軟にスケールアウトできる。
実例としても「最大のクラウドサービスプロバイダーであるSalesforce.comがExadataでクラウド基盤を標準化していくことを発表したり、オラクルが提供するパブリッククラウドもExadataで動いている」ことなどを紹介した。
2つめのデータベースについては、新採用の「プラガブル・データベース(PDB)」を中心として、Oracle Database 12cがクラウドに適したマルチテナントのデータベースとして生まれ変わったことを強調した。PDBは、複数のデータベースを単一の物理的なコンテナデータベース上で実行できるようにする機能だ。
「単一のデータベースとOSの運用コストで多数のデータベースを運用可能になる。例えば、運用は、1つのデータベースに対してパッチ、アップグレード、バックアップ、監視などを実行すれば済む。また、データベースのプロビジョニングは数分単位で行うことができる。最も重要なポイントは、アプリケーションに対して透過的であることだ。SAPであれ、Oracleであれ、既存のアプリケーションは改修の必要がなく、そのままマルチテナント環境で実行させることができる」(同氏)
3つめのライフサイクル管理については、プラニング、導入、管理、測定といった包括的なライフサイクル管理を提供できるかがポイントだという。具体的には、クラウド環境におけるキャパシティプラニング、ポリシーとガバナンスの設定、セルフサービスポータル、利用量の測定やチャージの仕組み、QoSの最適化、サービスの監視などといったことだ。
Loaiza氏は、最後に「Enterprise DBaaSにより、顧客は、コスト削減、アジリティ、QoSの確保、パフォーマンスや可用性、セキュリティの向上といったベネフィットが得られる」と新しいアプローチの効果を重ねて強調した。
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