編集部からのお知らせ
解説集:台頭するロボット市場のいま
解説集:データ活用で考えるデータの選び方

ビッグデータは勝つための要件--米テラデータ、クラウドにデータウェアハウス

田中好伸 (編集部)

2013-10-22 13:13

 イベント「Teradata 2013 PARTNERS」が10月20~24日に開催されている。イベント2日目となる米国時間10月21日に米Teradataはデータウェアハウス(DWH)の新製品としてエントリレベル向けの「Teradata Data Warehouse Appliance 2750(DWA 2750)」と大容量分析専用の「Teradata Extreme Data Platform 1700(EDP 1700)」を発表した。

 あわせて、同社のDWH専用データベース「Teradata Database(Teradata DB)」をクラウド上で利用できる「Teradata Cloud」の米国内での提供を開始したことも発表した。


Teradata Data Warehouse Appliance 2750

Teradata Extreme Data Platform 1700

Hadoopを取り入れたアーキテクチャ

 Teradata DBが基本となるDWA 2750とEDP 1700はTeradata独自のアーキテクチャ「Teradata Unified Data Architechture(UDA)」を形成するコンポーネントにもなり得る。UDAは“統合データウェアハウス(Integrated Data Warehouse)”と“データ基盤(Data Platform)”、そして“ディスカバリー基盤(Discovery Platform)”という3つのコンポーネントで構成される。

 データ基盤は、例えば統合基幹業務システム(ERP)やサプライチェーン管理システム(SCM)、TwitterやFacebookなどの社外のソーシャルメディアのテキストデータ、センサデータをとらえる場所であり、ディスカバリー基盤は、データ基盤にあるデータの中から有用な情報を探すための場所になる。

 データ基盤のデータとディスカバリー基盤の情報は、統合データウェアハウスに貯えられ、ビジネスインテリジェンス(BI)ツールやアナリティクスアプリケーション、マーケティングツールで活用できるという仕組みだ。統合データウェアハウスは、データ基盤とディスカバリー基盤を掛け合わせたデータや情報が貯蔵されている。BIツールやアナリティクスアプリケーション、マーケティングツールはデータ基盤とディスカバリー基盤に直接アクセスすることも可能だ。

 このデータ基盤の実態は、オープンソースソフトウェア(OSS)の分散並列処理プログラミングフレームワークの「Apache Hadoop」であり、ディスカバリー基盤の実態は、構造化データと非構造化データも分析するソフトウェア「Teradata Aster」になる。統合データウェアハウスの実態はTeradata DBだ。

データが自動的に移動

 DWA 2750ついて、同社のTeradata Labsのトップを務めるScott Gnau氏はインメモリを活用したことを特徴に挙げている。同製品には「Teradata Intelligent Memory」と呼ばれる技術を活用している。この技術で、「アプリケーションを書き換える必要がない」という。

 以前からTeradataはデータの“温度”に注目している。例えば、システムに入力された1週間後のデータはアクセス頻度が高いことから“ホットデータ”、数週間や数カ月経ったデータはそれほどアクセスされなくなることから“ウォームデータ”、1年以上誰にもアクセスされなくなったデータは“コールドデータ”といった具合だ。


Scott Gnau氏

 Intelligent Memoryや「Teradata Virtual Storage」といった技術は、これらのデータの温度にあわせて自動的に格納される場所を移動させる。ホットデータはシステムのボトルネックにならないメモリに、ウォームデータは高速のハードディスク(HDD)に、コールドデータは「Teradata Compress On Cold」技術で圧縮して低速のHDDに格納するといったことができる。

 Gnau氏は「これらは透過的に行われる」と説明。つまり、単一の画面から特別な操作をそれほど必要とせずにできるという。「自動的にデータは移動する。アプリケーションを書き換えることもない。データベースアーキテクト(DBA)が頑張る必要もない。SQLを変える必要もない」(Gnau氏)

 EDP 1700についてGnau氏は「圧縮された1Tバイトあたり2000ドルを処理できる」ことを特徴とした。この処理単価という問題では、ユーザー企業は1Tバイトあたり5000ドル以下のものがないかと探していたという。EDP 1700はこうした課題に応えたことになる。EDP 1700では、リレーショナルデータを内部に貯え、処理もできるとそのメリットを説明した。

 米国での出荷はDWA 2750が11月から、EDP 1700はすでに出荷が始まっている。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

Special PR

特集

CIO

セキュリティ

スペシャル

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]