DevOpsで技術者に心のゆとりを--CA、テストツール最新版を出荷 - (page 2)

齋藤公二 (インサイト)

2013-10-23 10:50

 そこで、LISAによるサービス仮想化では、複数のテストの実施タイミングを適切にずらすことで、テストの並行実施を可能にし、最終的にテスト工程の期間を短縮を図るという。CAでは、このように実施タイミングをずらしてテストの終了時期を左側に向かって並べ変えていくことを「Shift Left」と呼んでいる。

 「Shift Leftによって当初のテスト工程期間の3カ月が半分の1.5カ月に短縮できたとする。新しい1.5カ月を、より生産的な業務にあてることができるようになる。重要なことは、それによりエンジニアに時間的なゆとりができ、精神的な余裕が生まれることだ。現在の日本の状況を振り返ると、こうしたゆとりや余裕が、ビジネスのスピードや低コスト化、高品質化につながるカギになる」(佐藤氏)

 製品のターゲットとしては、開発工期の短縮を図りたい企業をはじめ、疎結合システムが多数存在する企業、ビジネス変化に迅速に対応したいと思う企業、コストや工期が年々厳しくなるSIなどに訴えていくという。


LISA事業部 プリンシパル コンサルタント 西野寛史氏

 7.1の新機能については、LISA事業部 プリンシパル コンサルタントの西野寛史氏が大きく3つの観点から解説した。

 1つ目のSAP対応の強化では、SAPのネイティブプロトコルでの通信を仮想化できるようになった。従来からNetWeaver経由でのR/3やECC 6(ERP Central Components)のサービス仮想化はできていたが、新たにJavaコネクタの「JCo」、.Netコネクタの「ERPConnect」などのプロトコルに対応した。

 また、テスト機能の「LISA Test」(仮想サービスをスタブとするとドライバの位置づけになるという)のテストシナリオに、RFCやiDoc呼び出し機能である「テストステップ」が追加された。「これにより、仮想サービス側とドライバ側から、SAPシステムのテストができるようになった。スタブ(仮想サービス)とドライバの両方をサポートしていることはLISAの特徴の1つ」という。

 2つ目のメインフレーム対応の強化では、CICS LINK経由のサービス仮想化を強化し、CTG(CICS Transaction Gateway)サポートを追加した。また、IMS Data Connect経由の仮想化をサポートした。

 3つ目のJavaエージェントの機能強化では、JVMに組み込むエージェント「CA LISA Pathfinder」に、JDBC仮想化機能を搭載した。従来のJDBC仮想化は、アプリケーションとJDBCドライバの間にシミュレーションドライバを挿入する必要があったが、その必要がなくなり、より簡単にリグレッションテストなどを行えるようになったという。

 また、データベースに対する処理手順を1つのプログラムとし、データベース管理システムに保存する、ストアドプロシージャもサポートした。ストアドプロシージャは当初Oracle DatabaseとApache Derbyが対象で、順次、IBM DB2、SQL Serverをサポートするとのこと。

 なお、佐藤氏によると「テストツールであるLISAはDevOpsの重要な要素だが、それだけで構成されるわけではない。今後、リリースの自動化やライフサイクルの管理のためのツールもDevOpsを構成するサービスとして提供していく」という。

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