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SAPのシッカCTOがHANAを強調--新UIで高速化も - (page 2)

末岡洋子

2013-10-28 08:00

 もう1つの強化点が開発者向け機能だ。内包する統合開発環境(IDE)の「SAP HANA Studio」でウェブベースの「SAP Workbench」が加わり、開発環境をクライアントにインストールすることなく、完全にクラウドベースで利用できる。


SP7では開発関連を強化、ウェブベースのIDE「Workbench」が加わる

 プラットフォームとしてのHANAでは、ビジネスアプリケーションの開発が可能となった。デモでは同社の顧客で一日3万通を出荷するというDHLのライブデータを利用し、HANA上で動く「Operational Process Intelligence」の環境で配達に関するパフォーマンスを視覚化、リアルタイムでビジネスプロセスをキャプチャし、コードを書くことなくダッシュボードを生成するといったことを実施した。

クラウド強化、HANA IaaSも発表

 既存パッケージ向けの拡張機能を開発するのが、数日前に発表した「SAP HANA Cloud Platform, Extension Package for SuccessFactors」だ。SAP HANA Cloud Platform(HCP)上で動くSuccessFactors向けの拡張モジュールを構築できるものだ。すでにAccentureが最初の拡張を構築中で、他社でも開発が進んでいるという。

 HCPについてSikka氏は、「全てのアプリケーションが拡張、増長する必要がある。そのために構築したのがHCPだ」と述べる。そして、「将来、すべてのSAPアプリケーションがHCPに動く」と続けた。

 HANAのインパクトは速度だけではない。「ITは複雑化した。どうやってこれを進化させるか、コストを削減するかという2つの問題がある」とSikka氏、HANAはDBを取り除き、冗長な部分を除去できるため、ITランドスケープをシンプルにするという。「HANAによりアプリケーションがコンソリデーション(統合)され、リアルタイムになり、さらにはシンプル化される。この上で、よりよい体験を提供できる」(Sikka氏)

 Sikka氏は協業として、HadoopのIntelのほか、Cloud Foundryとの統合と貢献するとした。大きなニュースとなったのが、分析大手のSAS Instituteだ。提携の下、SASのデータ分析をHANAの中で動かすという。協業の中味や提供時期については触れなかったが、報道資料によると技術開発を進めて共同で販売するという。一部で競合するSASとこのような形で提携することは、SAPのビジネスがHANAを中心に大きく変わりつつあることを示唆しているようにみえる。

 HANAについては、迅速な受け入れを目的に当初からAmazon Web Services(AWS)上での「HANA One」を1年前より提供している。今回、244GB、1.2GBのオプションを加えたことを発表、AWS上で1776コアのHANAクラスタを実現したことも報告した。

 またAWSに代わるIaaS選択肢として、HANAのIaaSも発表した。年内はプレビューとして提供、128GB(月額1595ドル)など4種類のオプションが用意されている。SAPは先に、新CIOにBjorn Goerke氏を任命、同氏がグローバルクラウドデリバリーを担当することになっている。

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