「Windows 8.1」で巻き返しは可能か? - (page 3)

Ed Bott (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2013-10-30 07:30

 Microsoftはあらかじめ組み込まれているアプリも貧弱なものしか用意しておらず(特に「メール」と「ミュージック」)、この問題をさらに悪化させていた。

 1年間が経過したことで、サードパーティーアプリの選択肢はかなり充実してきたが、iPadの豊富な選択肢に比べると、まだ弱い状況にある。しかし、Windows 8.1の組み込みアプリは、安定して高い品質のものになっている。例えばメールアプリは、充実した機能を持つ、IMAPをサポートしたメーラーに生まれ変わり、メッセージをフォルダにドラッグすることもできるようになった。ミュージックとビデオは、どちらも大きく改善され、Xboxのサービスとの結びつきが強いものの、単体の製品としても十分な機能を持っている。

 また、Windows 8.1の発売と同時期にリリースが予定されている、人気のサードパーティーアプリも多い。例えば、待望のFacebookアプリは、Windows 8.1の公式リリースの数時間前にWindowsストアに登場した。Windowsストアではライブタイルがサポートされたこともあり、アップグレード後のスタート画面では、新しいFacebookアプリが目立って見えるはずだ。

企業向けの新機能は?

 Windows 8の開発初期には、焦点は主に消費者向けデバイスに合わせられていた。市場をリードするのは一般消費者であり、企業顧客の変化はゆっくりである傾向があることを考えると、これは驚くようなことではない。しかし、Windows 8.1では、興味深い企業向けの新機能がいくらか組み込まれた。そのリストには、個人用デバイス(タブレットやPC)を「Windows Server 2012」のネットワークに登録できるようにする、「Workplace Join」と呼ばれる新機能も含まれる。

 また、セキュリティに関しても配慮されている。UEFIとセキュアブートの普及により、現在あるルートキットはすべて使えなくなり、マルウェア作者がこの保護を迂回するのはかなり難しい。同様に、指紋認証によるログインもサポートされるようになった。Windowsはいくつか前のバージョンからこの技術をサポートしているが、Windows 8.1では一貫性のあるユーザーインターフェースを用意している。このバイオメトリクス技術は、Appleが「iPhone 5s」で使用したものよりも洗練されていると言われている。Windows 8.1の認証を、ハッカーがプラスチックを使った指紋のコピーで破れるかどうかは、今後分かってくるだろう。

 実際、Windows 8.1には、ITプロフェッショナルが興味を持ちそうな新しい要素がたっぷり詰まっており、この話題で140ページの電子書籍を1冊書けたほどだ。

 しかし究極的には、Windows 8.1が成功するかどうかは、MicrosoftのOEMパートナー企業の力にかかっている。Intelの最新プロセッサである第4世代「Core」(開発コード名:「Haswell」)と「Atom」(同:「Bay Trail」)は、前世代のプロセッサよりもバッテリ消費が大幅に改善されており、これはモバイルデバイスには必要不可欠な特長だ。DELL、東芝、Lenovoは7インチおよび8インチのWindows 8.1タブレットを2013年の秋に発売する予定であり、Acerは、同社の前デバイス「Iconia W3-810」よりもはるかに高性能なCPUとスクリーンを搭載した8.1インチのタブレット「Iconia W4」を投入する。そして、Microsoftも「Surface」のハードウェアを一新したバージョンを発売した。

 すでにWindows 8を使っている人は、Windows 8.1へのアップデートは必ずやるべきだ。大きな問題は、新しいハードウェアと改良されたWindows 8が新たな消費者や企業を納得させられるかどうかだ。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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