デル、10シートから仮想デスクトップを導入できるSMB向けパッケージを提供

山田竜司 (編集部)

2013-10-30 16:43

 デルは10月30日、垂直統合型システム「Dell Active System」のうち、仮想デスクトップインフラ(VDI)向けにパッケージされた「Dell Active System BRS(Business Ready Solution)for VDI」(AS for VDI)の販売を開始すると発表した。

 Dell Active Systemは、垂直統合型システムである。サーバ、ストレージ、ネットワークなどのハードウェアを事前に統合して工場から出荷する形態とオンサイトで統合する形態の両方を提供している。

 今回販売するAS for VDIは、VMware Horizon ViewなどのVDI環境を迅速に導入可能な中堅中小企業(SMB)向けのパッケージ。導入設計サービスから仮想化基盤、VDI管理ソフト、検証済みのハードウェア、保守サービスがパッケージングされており、導入、維持、管理のための費用が分かりやすい。


AS for VDI 100/300

 規模や用途に応じ、Proof Of Concept(PoC)などの評価用パッケージ(298万円から)、100シート(1600万円から)、300シート(3100万円から)の3種類を提供する。デルが持つサービスの中からセキュリティ、リソース管理など要件に応じオプションも用意する。

 さらに、10~20シートなど小規模のVDI環境向けに、クラウドベースのリモートアクセス製品「GoToMyPC」を用いた低価格の月額定額制サービスを新たにラインナップした。同パッケージの特長は、ユーザーごとにVDI環境を独自に構築、専有できる点であり10シートパッケージ(月額4920円/1シート)から利用が可能。

 これらにはGoToMyPCに備わる「管理機能」(セキュリティ設定など)、「セキュアな通信」(暗号化 SSL/AES)、「クライアントからホストPCへの接続管理」「高速なデスクトップ画面配信プロトコル」などの機能がある。

 デルは、VDI市場にはSMB向けのニーズに合うサービスが少ないと説明。直販だけでなくパートナー各社との協業によりVDIオールインワンパッケージを展開するとした。

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