ところが、「iPhone 5s」から採用された64bit「A7」SoCは、製造プロセスが28nmまで縮小された(A6Xチップまでは32nm)おかげで、処理性能が高まっただけでなく、消費電力も少なくなった……などとする記述がある)。
さらにこの記事の筆者は、ディスプレイ自体もシャープのIGZOもしくはそれに類するものが採用され、消費電力節約に寄与しているのではないか、と推測している(「Appleのことゆえ、真相は誰かが実物を分解してみるまでわからないだろうが」とのただし書き付きで、この筆者はiPad Airと、そして新たにRetinaディスプレイが搭載された新型iPad miniの発表の際に、「バックライト関連の技術が改良されている」という発言があったというのを根拠に、そう書いている)。
いずれにしても、そうした大規模な作り直しの成果が出て、iPad Airの駆動時間は前機種並みの公称約10時間――AllThingsDのMossbergによる実測では、Appleの公称よりさらに長く、かなりハードな使い方でも12時間ほど持ったらしい。
・Speed and Power Packed Into a Thin iPad Air - AllThingsD
なお、MossbergはiPad Airの長所として、「サイズと重量(小型化・軽量化)」「バッテリー駆動時間の長さ」「スピード(処理速度、通信速度)」の3つを挙げる一方、短所については値段の高さ(他社製品にくらべて)を挙げている。
USA TodayのEd Baigは、iPad Airレビューのポイントとして「軽量化」のほか「対応アプリの豊富さ」を挙げた一方、できれば「Touch IDもついていると良かったのだが」とした上で、「すでにiPadを保有しているのであれば、必ずしもアップグレードしなくてもいい」と指摘。なお、Baigのよるテスト――画面輝度を最大にして、Wi-Fi経由で受信したストリーミング動画を表示――では、バッテリーが約5時間半しか持たず、「Microsoft Surface 2」の7時間弱に及ばなかったという(もっとも、「普通の使い方ならもっと長持ちするだろうが」とするただし書きもある)。
・Thin iPad Air is most tempting tablet yet - USA Today (USA Todayにも動画レビューがあるが、あいにくとembedタグが見つけられなかった)