バンダイナムコスタジオはゲーム開発環境向けに無停止でメンテナンスを実施できるストレージシステムを構築している。導入を担当した丸紅情報システムが11月5日に発表した。
バンダイナムコスタジオは2012年4月にバンダイナムコゲームスの開発部門が分社化したことによって生まれ、約1000人の開発者を抱える。バンダイナムコスタジオは分社前から10年以上、開発プロジェクトの負担軽減とデータ保全を目的とし、すべての開発データをネットアップ(NetApp)のストレージ上に一元管理しているという。近年、ブルーレイなどに対応するため、ゲームデータが急増。開発に要するデータ量もこれに伴う形で増大し、開発プロジェクトごとに確保したストレージ領域が不足する事態が発生していた。
今後さらにのデータ量増大が予測されるため、ストレージ領域を拡張できるストレージシステムを必要としていた。また、従来のストレージシステムではメンテナンス時にシステム停止が発生し、開発作業を中断するためのスケジュール調整が課題だったという。
今回、ストレージシステムを構築をするにあたり、2013年7月にNetAppが日本国内向けのリリースしたストレージOS「Data ONTAP」のクラスタリングソフトウェアである「clustered Data ONTAP 8.2」を採用。ストレージ領域をテラバイトから数十ペタバイトまで違和感なく拡張することが可能となった。さらにクラスタリング機能により、ストレージの保守、ハードウェアのライフサイクル処理、ソフトウェアのアップグレードをシステムを停止なく実行できるため、計画停止や計画外停止が不要になったと説明している。