NEC、データベースの情報を暗号化したまま処理できる秘匿計算技術を開発

山田竜司 (編集部) 2013年11月06日 14時59分

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 NECは11月6日、リレーショナルデータベース(RDB)のデータを暗号化したまま処理できる秘匿計算技術を開発したと発表した。

 今回NECが開発した技術は、複雑なデータ処理について、対象となるデータを暗号化したままDBからアプリケーション側に送付し、アプリケーション側で復号してから処理することにより、DB側での復号機会をなくした。また、DB上で暗号化したまま処理を実現する強固な暗号方式を複数開発し、DB側でデータが復号されることがなくなった。

 NECでは、同技術をDBに実装し、既存のアプリケーションに接続して実行したところ、データをDBで復号することなく処理ができることを確認したという。この技術は、広く普及しているRDBに適用できるため、幅広い企業や団体において活用することが可能としている。例えば、クラウド上のDBを利用する場合、DBの管理者、DBの管理を委託された者によるデータの盗み見といったリスクがなくなる。標的型攻撃などで攻撃者がデータベース管理者の権限を持った場合にも情報漏えいを防止するとした。

 従来のデータ暗号化技術では、データ処理時にDB上で暗号化されたデータが復号されるため、DBの管理者や管理者の権限を盗み取った者によるデータ窃取のリスクがあった。また、多くの研究機関で暗号化、復号のための鍵をアプリケーション側に持たせ、データを暗号化したままDB上で処理する技術が開発されているが、既存の暗号方式では、一部のデータがDB上で復号可能であることが課題だった。

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