開発スタイルがどう変化したか
開発のウェイトがJavaからJavaScriptへ移ったことにより、アプリケーション開発環境も大きく変化しています。従来型では
- Eclipse or NetBeans
- maven
- svn
- JUnit & DBUnit
- enkins
が主たる開発環境でありましたが、JavaScriptフレームワークを用いたウェブアプリケーションでは
- sublime textなど
- Yeoman(yo, grunt, bower)
- Jasmine
- git &github
- travis
といった開発が有用です。
「開発者にとって開発環境がすべて」という表現をされる方もいますので、ここで少し私が使用している開発インフラYeomanについて触れたいと思います。
Yeomanはyo、grunt、bowerの3つのツールで構成されている「Web App Development Through Tooling」です。それぞれの役割はYeomanのサイトから引用すると次の通りです。
Yeomanは次の目的のために使用しています。
- yoによるテンプレートの作成。
- bowerによる依存関係を管理
- gruntによるアプリケーションの開発およびリリースビルド
特にビルドプロセスでは
- JavaScript/CSS等の圧縮
- JavaScriptに対してUnitテストを実施
などです 。テンプレートに関しては必要となるJavaScriptフレームワーク、ユニットテストツール、altJS、Sass/Compass、csslint、jslint等が含まれています。このテンプレートは初めから作成することも可能ですし、すでにあるテンプレートをカスタマイズして利用することも可能です。一般的にプロジェクトで使用する場合はある程度カスタマイズした方が良いでしょう。
grunt、bowerですが、mavenやantを利用したことがある方ならイメージがつきやすいかと思います。Yeomanの詳細については次の機会に紹介します。
当然ですが、サーバサイドのモジュールを開発するときには従来型の開発環境を使います。
後編は開発要員構成などについて解説します。
※この記事はHTML5 Experts.jpのJavaからHTML5ヘ。業務システムの開発におけるWeb技術の変化と適応事例をZDNet Japan編集部が加筆、修正したものです。
- 佐川夫美雄
- 生産管理での開発、プロジェクトマネージャを経験した後、Open系開発エンジニアとして品質管理・生産管理システムの開発に従事する。Oracleデータベースに精通し、Oracle Master Platinum 9iを取得。Javaでのフレームワーク開発を経験し、バックエンドからフロントエンドエンジニアへ転身。現在はプロジェクトマネージメントやアーキテクチャ選定、メンバー教育まで幅広く活躍している。
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