CA、統合監視ツール「Nimsoft Monitor」新版--ネットワーク機器を自動で検出

齋藤公二 (インサイト) 2013年11月12日 17時57分

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 CA Technologiesは11月12日、統合モニタリングツールの新版「CA Nimsoft Monitor 7」を発表した。新たに運用担当者用ポータルの強化、ディスカバリ機能の強化、ウェブ管理コンソールの提供、ネットワーク管理機能の強化などを施した。価格は1年間のサブスクリプション契約でサーバ50台、ネットワーク機器50台の場合で月額19万5000円。同日からから出荷している。

 Nimsoft Monitorは、オンプレミス環境やクラウド環境のサーバ、ネットワーク、ストレージシステムなどを統合監視できるモニタリングツール。たとえば「Amazon Web Services(AWS)」「Windows Azure」「Salesforce.com」などのパブリッククラウド、「VMware vSphere」や「CloudStack」で構築されたプライベートクラウド、Citrixなどの仮想デスクトップ基盤(VDI)環境、Cisco SystemsやNetappなどのネットワーク、ストレージ機器など120種類以上の環境を統合監視できる。ネットワーク機器をネットワーク経由で監視、制御するためのプロトコルであるSNMP(Simple Network Management Protocol)をベースにしているが、クラウド環境の監視にはAPIを利用するなど幅広い環境に対応している。

 CA Nimsoftソリューション・グループ バイスプレジデント Kevin Lambert氏は「単一のアーキテクチャで、サービスプロバイダーやエンタープライズ環境、スモール環境に対応できる。コンポーネント間の通信に利用している独自のメッセージバス機能でスピード、スケーラビリティ、スタビリティに優れていることが特徴だ」とアピールした。

Kevin Lambert氏
CA Nimsoft ソリューション・グループ バイスプレジデント Kevin Lambert氏
里見直也氏
CA Technologies ソリューション技術本部 シニアコンサルタント 里見直也氏

 Lambert氏によると、Deutsche Bankでは、2009年頃からプライベートクラウドを構築し、セルフサービスメニューでインスタンス構築などを自動化していたが、人手で監視していたという。Nimsoft Monitorを導入しテンプレートを使用した監視設定の自動化で迅速にモニタリングできるようにした。現在は、約4万2000のインスタンスを管理しており、監視コストと工数を削減したという。

 米Rackspaceでは、2004年からNimsoft Monitorを段階的に導入し、8年にわたって機能を拡張。NimsoftのAPIを利用してRackspaceホスティング用の監視モジュールを開発し、ホスティングサーバから直接情報を取得する機能をユーザーに提供するなど、ほかのプロバイダーと異なる高品質なサービスの提供につなげているという。

 日本法人のソリューション技術本部のシニアコンサルタント里見直也氏は、そのほかの特徴として、死活監視からリソース監視、性能管理、サービス管理までカバーできること、多くのケースでカスタマイズせずに設定できるため短期導入が可能なこと、運用負荷を削減する機能や単一アーキテクチャでメンテナンスコストが低いことなどを紹介した。

 最新版の新機能では、まず運用担当者用ポータルの大幅な強化が挙げられる。単一画面で障害アラートや性能レポート、エグゼクティブダッシュボードなどを画面遷移せずに把握できるようになった。これにより、現在発生しているアラート情報を見ながら、監視対象のリソース使用状況や性能などを確認することができるという。

 管理者が任意のグループを作成して、グループごとに障害を色分け表示する“バッチビュー”や、地図やフロアマップから障害を特定する“ジオビュー”といった画面を提供した。

 ディスカバリ機能の強化では、ネットワーク内の監視対象となるサーバやネットワーク機器を自動で検出できるようにした。プライベートクラウドなどの環境でも、手動で登録する必要なくなり、管理性が向上できるという。認証情報を登録しておくことで、検出された機器をルールに即して自動でグループ分けし、ビューに自動適用できるとしている。

 新たにウェブブラウザから監視項目の追加や編集、ユーザー登録などを行うウェブ管理コンソールも搭載した。HTML5を利用しており、これまで専用クライアントで実現していたドラッグ&ドロップによる監視対象サーバへのプローブ(監視機能を提供するコンポーネント。エージェント)の追加もできるようになっている。

 ネットワーク管理機能の強化では、ネットワーク管理機能を再開発し、監視項目や対象ベンダーごとに分かれていたプローブを単一プローブ「SNMP Collector Probe」に集約した。従来は、ネッワークインターフェース用プローブ、ネットワーク機器用プローブなど、用途に応じて複数のコンポーネントを使い分ける必要があった。

 最新版では、これらが統合され、管理者が単一画面で設定できるようになった。Cisco製のネットワーク機器や特殊なSNMP監視についても、従来はユーザー側で設定する必要があったが、それらを単一プローブで処理できるようになった。「今後は他社製品も含め、多くのベンダー、機器に対応していく予定」(里見氏)という。

 メッセージバスのスループットも向上させた。大規模環境の管理に使用している際に、従来よりも少ないサーバ数で同等の数のデバイスを監視できるようになったという。性能向上の参考としては、Windows環境で42%増、Linux環境で92%増、SPARC/Solarisで660%増、x86/Solarisで247%増と説明している。

 Lambert氏によると、近年のパブリッククラウドについては、AWSとWindows Azureに対するニーズが急速に高まっている状況という。国内では、サービスプロバイダーやエンタープライズなど複数社で採用実績があると説明した。

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