大日本印刷(DNP)は11月19日、消費や購買比較時の価値観ごとに消費者を分類した「価値観クラスター」のノウハウと企業が持つ会員情報などを組み合わせてマーケティングを最適化するサービスを2014年1月に開始すると発表した。日本ユニシス、日本IBMと連携する。
価値観クラスターは、消費者個人が本質的に持っている“普遍的な消費価値観”と、購入を考える商品を比較して検討するときに重視する“購買比較時の意識”の視点から価値観を判別する。具体的には、前者では6つのクラスタを、後者では5つのクラスタ を定義し、それぞれを組み合わせて30種類の価値観クラスターに分類する。
新サービスは、企業が持つ会員情報などのデータに価値観クラスターでクラスタリングした「価値観データベース」のマーケティングのノウハウを組み合わせ、消費者が求める製品やサービスを把握し、マーケティングの最適化を図るというもの。
DNPは消費者が望む情報サービス専門部署の立ち上げや、同社のデータセンターを活用したマーケティングサービスを提供する。日本ユニシスはデータ解析ロジックの策定やシステム環境の構築、DNPのデータセンターへのサービス導入サポートなどを担当。日本IBMはデータを高速解析するためのソフトの提供と解析ロジック策定の支援を担当する。
3社は、2014年1月のサービス開始に向けたシステムの開発を進める。DNPは同サービスで今後3年間で50億円の売り上げを目指す。