富士電機は現在、基幹システムプロジェクトを推進し、自社のIT刷新に取り組んでいる。製品や技術を提供した日本オラクルが11月26日に公開した。
同プロジェクトは2012年12月に発足、業務の標準化、業務システムの全体最適化、経営情報の見える化などを盛り込んでビジネスプラットフォームを構築する、大規模プロジェクトとして進行してきた。
従来の基幹系では子会社や部署ごとに個別最適化されていたのに対し、今回はデータベース統合基盤としてデータベース専用機の「Oracle Exadata」を採用、IT基盤全体の運用管理に「Oracle EnterpriseManager」を導入するなど基盤や運用の統合、共通化に努め、2013年5月には富士電機グループが世界各地の拠点で利用する新販売管理システムが稼働を開始した。
富士電機によると、この新販売管理システムでは、これまで運用してきた汎用機に比べ夜間の日次バッチ処理が最大50%高速に処理できるようになり、また従来システムのうちオープン系だった部分もExadataに統合され、全体最適化が進んだことで約20%のコスト削減に繋がったという。
また、富士電機では日本オラクルのリモート監視サービス「Auto Service Request(ASR)」も活用、システム安定稼働に役立てているとした。