サントリーホールディングス(サントリーHD)は、戦略的に人材を管理するためにシステムを導入、9月から稼働させている。システムを提供したインフォテクノスコンサルティング(ITC)が11月27日に発表した。
これまで、サントリーHDは従業員約5000人の情報を人事給与システムで管理してきた。しかし経営、事業戦略実現のための人材の育成や配置、また、自律的にキャリアをベースにした一人ひとりの能力を最大化することも考慮して、戦略的な人材管理が重要な人事課題となってきていたという。そこで人材情報の活用の幅を広げる新しい支援ツールを活用することとし、複数のシステムを検討した結果、ITCの「Rosic人材マネジメントシステム」の導入に至った。
サントリーHDは、人事給与システムに蓄積されているデータを人事マネジメントシステムで有機的に活用し、人材の育成や配置、組織管理、要員計画、人材情報検索などの業務を戦略的人材管理に結び付けることを目指していた。セキュリティ面では、人材や業務を可視化するために、人材データを保護しつつも簡単に活用できるように柔軟なセキュリティを求めていた。
Rosicを選定した理由としては、個人の情報を可視化でき、操作性に優れていること、全体を俯瞰して見渡せる分析機能が充実している一方で、個人の情報まで必要なときに掘り下げて閲覧が可能な点などを評価したという。Rosicには管理項目を随時追加したり更新できたりといった拡張性があるとし、サントリーHDでは今後、活用を目指して対象拡大や機能拡張を順次行っていくとしている。