三菱ふそうトラック・バスはiPadの運用管理でモバイル端末管理(MDM)ツールを導入し、セキュリティを確保しながら営業の効率化を図っている。製品を提供したモバイルアイアン・ジャパンが11月28日に発表した。
三菱ふそうは、全国の営業担当者にiPadを支給し、営業の効率化に取り組んでいる。納車前、iPadにチェック内容を表示し、車の装備などに漏れがないかを確認。顧客先への訪問が多い中、関係者との連携を図るコミュニケーションツールとして使用するなど、情報の量と提供するスピードが改善され顧客満足度を向上させることを実現できたという。
iPadが普及していく中でメールのセキュリティ確保、安全なモバイルアプリ活用などが課題となっていた。MDM製品を検討した結果、モバイルアイアン・ジャパンの「MobileIron MDM」を選定、2012年3月に導入を開始し、現在1400台以上のiPadに配備しているという。
MobileIron選定理由として、iOSが持つユーザーの利便性を維持しつつ、ネイティブのメールアプリによりセキュリティが確保できた点や、工数が少なく、多くの端末を管理できるため、運用コストを削減できる点を挙げた。
導入後はMobileIronの機能により、ネイティブのメールアプリをほかのアプリとは隔離された環境下で実行できるため、情報漏えいを防ぐことができているとした。
さらにモバイルアプリ管理(Mobile Application Management:MAM)機能でアプリをライフ サイクルで管理できるようになったという。企業が許可したアプリのみを配信可能にする「ホワイトリスト」などの機能や検疫などによるポリシー違反の端末の自動検知する機能などにより、端末管理の工数を削減することができたという。