米Akamai Technologiesと米Prolexic Technologiesは米国時間の12月2日、AkamaiがProlexicを買収する契約を両社が正式に締結したと発表した。今回の契約により、AkamaiはProlexicの全発行済株式を、見込まれる購入価格の調整や同社の株を購入する未決済の未確定オプションを引き受けた後、現金約3億7000万ドルで取得する。この取引は、当局の認可など慣習的な買収完了条件を満たしたのち、2014年前半には完了する予定。
2003年に設立されたProlexicは、DDoS攻撃対策製品を提供するプロバイダー。グローバル企業や政府機関のミッションクリティカルなインフラを、大規模で複雑なDDoS攻撃から数分以内に復旧させることを目標として掲げる。DDoSの影響の軽減とセキュリティオペレーションの専門知識を組み合わせ、データセンターやエンタープライズIPアプリケーションの保護を実現している。同社には、世界最大規模の銀行、eコマースやSaaS、支払い処理、旅行/接客、ゲーム、エネルギー、その他潜在的なリスクの存在する業界の大手企業が事業の保護を委ねており、DDoS攻撃対策のリーディング企業とされる。
Akamaiは、自社が世界に持つネットワーク基盤の拡張性を利用し、巧妙なDDoS攻撃やアプリケーション層への攻撃からウェブサイトやウェブアプリケーションを守るためのサービスを提供している。Prolexicを買収することで、アプリケーション層、ネットワーク層、データセンターへのインターネット経由の攻撃から企業のウェブやIPインフラを守れるようにする。