エクイニクスの古田敬代表取締役
エクイニクスの代表取締役、古田敬氏は「OS1データセンターの開設の検討を初めて約2年を経過し、今日の日を迎えた。東京以外では初めての展開であり、また、ケイ・オプティコムおよび関電エネルギーソリューションと共同で、これまでの経緯とは異なる形でのデータセンターの開設となった。大阪で初めてのグローバルキャリアニュートラルデータセンターという意味であり、また、顧客の潜在需要も大きい市場である。当社の顧客にアンケートをとっても、今後設置してほしい立地として4位に位置する場所であり、エクイニクスのグローバルプラットフォームを大阪に展開することにより、世界水準のデータセンターサービスと、ネットワークの拡張性と多様な接続性を、国内外の顧客に提供することができるようになる。単に、ディザスタリカバリ(災害復旧)で活用するだけでなく、大阪の市場としてどれぐらいの可能性があるのかといったことを前提としている。エクイニクスのビジネスは、エコシステムも特徴であり、クラウド、コンテンツ事業者、回線事業者、そして金融機関など、幅広いユーザーに対して提供できる。日本において東京、大阪の2つのメインとなるハブにおいて、多様な回線の選択肢を提供し、迅速かつ低コストな基盤を構築することで、大阪を中心とする西日本での情報通信基盤の充実に貢献することを目指す」とした。
Equinix Asia PacificのSamuel Lee氏
また、Equinix Asia PacificのSamuel Lee氏は、「OS1データセンターを開設できたことをうれしく思います。また、世界で100番目という節目のデータセンターでもあります。エクイニクスが提供するグローバルキャリアニュートラルの実現は、通信事業者とのこれまでの信頼関係、エクイニクスが持つメリットの継続的な提供によって実現したものです。OS1開設の検討開始から2年間を経過したことについては、新たな市場に入る場合には現地の経済環境、通信環境などがどうなっているのかを調査する必要があったためです。別の地域では新たなデータセンターの開設においては、3年以上かかっている事例もある」などとした。
なお、古田氏は、今後の大阪でのデータセンターの展開について「具体的なプランがあるわけではい」としながらも「今後、2~3年という期間でとらえると、大阪に新たなデータセンターを開設することを検討する必要があるかもしれない」と、新たなデータセター開設にも意欲を見せた。
(編集部から:データセンター内をフォトレポートで12月10日に紹介します)
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